隊長＆副隊長の最大の敵は……？　『ウルトラマンデッカー』黄川田雅哉×宮澤佐江対談

◆スピンオフは突然に？◆

――TSUBURAYA IMAGINATIONでは、GUTS-SELECT隊員にフィーチャーしたスピンオフ「GUTS-SELECT交流記 ～帰ってきた特務3課～」が配信されています。

黄川田　お話をいただいた時はちょっとコントっぽいというか、こんなにガッツリとセリフがある内容とは聞いていなかったんです。

宮澤　そうそう。

黄川田　いざ台本が来て「ガッツリ芝居じゃねえか！」と（笑）。

宮澤　みんなで「きゃーっ！」ってなって（笑）。

黄川田　誰が一番大変だって大騒ぎ。

宮澤　涙、涙のクランクアップの後で、スピンオフは気軽にという感じだったのに……

黄川田・宮澤　「えぇぇ～～～！？」

黄川田　って驚くという（笑）。

宮澤　「雅哉さん、セリフどのくらいありますか」って気持ちが戻って（笑）。

黄川田　今回はリュウモン（大地さん）が一番大変でしたね。

宮澤　クランクアップを迎えて区切りがついた後で、しかも撮影が一カ月も先じゃないから「覚えられない」「ヤバい」と。

黄川田　僕の中では「ムラホシ、おつかれ」という気持ちでいたのに、台本を読んですぐに戻らないといけなくなりました。

宮澤　雅哉さんそれずっと言っていましたね（笑）。「一回ムラホシ卒業しちゃったよ」って。

黄川田　「ダメダメ、また入学させなきゃ」って（笑）。「脳がついていかない」と。

宮澤　（笑）。本編にちゃんと繋がる内容ということも、台本をいただいてから知って。第13話は私がみんなにマルゥルを紹介する役回りだったんですが、スピンオフで初めて会うところが描かれていて「なるほど」と。お話として「上手に作っているな」と思いました。



――その意味ではラストの隊長の話がどうなるのか、今から気になります。

宮澤　詳しい内容は私も知らないんです。

黄川田　僕の回は、本当に最後の締めの話になっていると思います。現場ではホッタさん（田久保宗稔さん）がとにかく大変だなと感じました。

宮澤　マルゥルもすごいですよね。二人ともセリフの量が本当に多いのに、全部覚えて来てくれていて。だからこそ、現場ではお芝居を頑張ろうと思えました。

――テレビ本編や映画だけでなく、スピンオフも見逃せませんね。最後に応援しているファンへメッセージをお願いします。

宮澤　ファンの方々の感想も含めて『ウルトラマンデッカー』という作品が盛り上がっていることに、本当に感謝しています。ウルトラマンファンの方がいるからこそ長く続いて、一つ一つの作品に熱気があるのだと、今回出演したことで感じました。皆さんの期待に応えられるよう、最後までカイザキを全うできればと思います！

黄川田　残る話数でもものすごいことが起きるので、ぜひ楽しみにしてください。佐江ちゃんも言っていた通り、ファンの皆さんがいての『デッカー』だと思うんです。僕はウルトラマンに限らず、携わった作品は撮影が終わった後は、お客さんが育ててくれるものだと考えていて。どんどん作品が大きくなって、僕たち制作陣が想像していなかったくらい、大きな子に育ってほしいなと。『デッカー』はまさにその可能性を秘めた作品だと思います。これからも応援よろしくお願いします！



（C）円谷プロ　（C）ウルトラマンデッカー製作委員会・テレビ東京