衝撃的な第2クールの幕開けとなった『ウルトラマンデッカー』。第14話の最大のトピックは、GUTS-SELECTを支えるTPUの科学者・アサカゲ ユウイチロウが、電脳魔人テラフェイザーを奪取して敵となったことだろう。アサカゲの目的は何か? カナタを救い、ウルトラマンデッカーに変身した男の正体とは? 窮地に陥ったGUTS-SELECTの運命は?先が気になる『デッカー』に出演中の松本大輝さん(アスミ カナタ役)、小柳友さん(アサカゲ ユウイチロウ役)、黄川田雅哉さん(ムラホシ タイジ役)の鼎談が実現。撮影の舞台裏だけでなく、ヒーローを演じたお三方だからこそ伺えたお話もお届けする。
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◆「アサカゲ博士、クランクアップです!」◆――第14話ではアサカゲがテラフェイザーを奪取し、デッカーやGUTS-SELECTの敵となる衝撃的な展開が描かれました。アサカゲが裏切ることは、どのタイミングで知ったのでしょうか?小柳 僕はオファーを受けたときから「味方の科学者だけど、ヴィランになります」と言われていました。
松本 僕たちも最初から知らされていました。
黄川田 どのあたりから敵になるのかな、と思いながら演じていましたね。
――松本さんと黄川田さんも最初からご存知だったんですね。裏切る前のアサカゲとの関係を演じることに、難しさのようなものは感じませんでしたか?松本 全然なかったです。カナタとして、アサカゲ博士のことを本当に信頼していたので、後のことは考えずに演じていました。ですが、仲間として関わる最後のシーンでは「この撮影が終わったら、もうアサカゲ博士としては会えなくなる」と思って少し寂しかったですし、悲しかったです。
小柳 アサカゲ博士としての最後のシーンが終わったときに「アサカゲ博士、クランクアップです。これからアガムスです、よろしくお願いします」と言ってくれたんです(笑)。すごくありがたかったですね。
松本 ありましたね(笑)。
――小柳さんはGUTS-SELECTをバックアップしていた前半と、本性を露わにした後半とで、演技で変えた部分などありますか?小柳 演じ方は変えていないです。アサカゲ博士が変わってしまったのではなく、もともとそういう人だったので、演じ分けみたいなことはしていません。前半はアサカゲの前に、本来の性格があることを意識していました。
――改めて前半を見返しても、同じ人に見えるよう演じていたと。小柳 そうですね。そこは脚本もそうなっていましたし、僕も一本筋を通して、感情が大きく出る部分で変えていこうと思い演じました。
(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー製作委員会・テレビ東京