SKaRDのSNS隊長とは？　『ウルトラマンブレーザー』内藤好美・梶原颯・伊藤祐輝が届けたいファンへの想い

◆怪獣の存在を実感する楽しさ◆

――撮影中や映像をご覧になって、印象に残っているシーンは？

内藤　私はモグージョンの回（第16話）。この話で初めてグリーンバックで撮影したんです。みんなはその前に撮影したことがあって、「ここでやるんだ！」とワクワクしました。モグージョンの舌が伸びてきたシーンで隊長に突き飛ばされたんですが、私が無意識に反応して声を出したら、隊長が痛がっていると思ってすごく心配してくれて。全然痛みはなかったんですが、隊長の優しさを感じて印象に残っています。

梶原　僕は第9話、ガラモンの棘が目の前に来て気絶するシーンです。あそこどうやって合成するのか、めちゃくちゃ楽しみにしていて。放送を見たらあまりの臨場感に「すげぇ！」と感動しました。

内藤　あのシーンは面白かった！


（C）円谷プロ　（C）ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

梶原　気絶するところは、目を閉じているのに白目になっちゃっていて、五回くらい撮り直しました。めちゃくちゃ目に力を入れてやっとOKが出たから、どうなっているか心配でしたが、想像したより自然なシーンになっていて良かったです。

伊藤　第8話でゲント隊長に「あなたにならできるんですか」と言うシーンは印象的です。上司に絶対逆らってはいけない防衛隊という組織の中で、ゲント隊長を気遣う言葉をかけることもそうですが、撮影の現場も思い出深くて。中川（和博）監督が私たちの気持ちを尊重して撮ってくださり、撮影を通じてゲント隊長ともより仲が深まりました。ヤスのガラモンの話もそうですが、現場で僕らはブレーザーや怪獣の姿を、実際には見ていないんですよね。空想の中で演じるしかないから、映像で見ると「そうなるんだ！」という驚きがあります。

内藤　「こんなに大きな怪獣だったんだ」と思ったりして。

梶原　そうそう。

内藤　第11話のアースガロンが反転して逃げるシーンは、「こういうカメラワークで撮るんだ」と撮影中は思っていたんですが、本編を観たらグルっと回っているように見えてビックリしました。

伊藤　毎回の楽しみでもあるよね。パズルが組み合わさっていく感じがして。

――『ブレーザー』で印象的な怪獣は？

内藤　ドルゴは登場回が自分の担当話というのもあり、かわいくて愛着を持っています。最終的にドルゴを山のほうへ動かす、ブレーザーの動きもすごく面白くて。お水飲んだり寝ちゃったりするのも、愛嬌を感じて好きです。


（C）円谷プロ　（C）ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

梶原　昔『ウルトラセブン』を観ていたので、カナン星人は「おぉっ！」と感動しました。カナン星人と喋るシーンもあって嬉しかったです。ベビーデマーガも、放送で見たらめちゃくちゃ小さくて。

内藤　かわいかったね。デマーガの話は台本を読むのしんどくなかった？　私は攻撃されているところとか読んでいてつらかったんだけど。

伊藤　アースガロンが結構、無慈悲に攻撃していたから。

梶原　俺、めちゃくちゃ攻撃してた。


（C）円谷プロ　（C）ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

内藤　楽しそうにしてなかった？

梶原　ヤスノブは天然だから、ベビーデマーガのことが見えていなかったと思うんです。親と比べると豆粒みたいなサイズでしたから。流石に目に入っていたら、ヤスノブの態度は違っていた気がします。

伊藤　やっぱりニジカガチは外せないです。あのラスボス感のある佇まい、すごくなかったですか？

内藤　「強敵！」って感じでしたよね。

伊藤　最初は目を隠しているデザインも素敵だし、開いても目が線になっているのがまた素晴らしくて。僕らのことをどう思っているかわからない、何も物語っていない目に、自然に対して抱く畏怖の念みたいなものを感じました。ここからも、まだまだ個性的な怪獣が出てきますよ。


（C）円谷プロ　（C）ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京