• 『ウルトラマンブレーザー』蕨野友也 現場でも “いいチーム” を目指して
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2023.07.22

『ウルトラマンブレーザー』蕨野友也 現場でも “いいチーム” を目指して

蕨野友也さん撮り下ろし写真

ウルトラマンに変身する主人公が防衛チーム・SKaRDの隊長で妻子持ちなど、数々の新要素が注目を集めていた『ウルトラマンブレーザー』。斬新な映像表現で第1話から大きな話題となり、話数を重ねるごとにファンからの期待が高まりつつある。

主人公・ヒルマ ゲントを演じる蕨野友也さんに、インタビューを実施。放送を終えた第3話までで印象的なシーン、『ブレーザー』にかけた想い、さらに今後の展開のヒントまで語っていただいた。

>>>蕨野友也さん撮り下ろし写真や『ウルトラマンブレーザー』場面カットを見る(写真6点)

◆『ブレーザー』を思い出に残る作品に◆

――ウルトラマンシリーズの思い出はありますか?

蕨野 特定の作品を全話観たというわけではないんですが、小さいときにTVで放送されて、クラスで「強い!」「カッコいい!」と話題になっていた記憶はあります。赤白帽を縦に被ったり、アイスラッガーを投げたりとモノマネもして。そんな思い出があったので、自分がご縁をいただいたからには、ウルトラマンに恩返しをしなければいけないなと。観た人たちの記憶と心の片隅に残る作品になればという想いで、常に現場に臨んでいました。

――ゲントは防衛チームの隊長でウルトラマンに変身するという、過去のウルトラマンシリーズで例のない主人公ですが、最初に話を聞いた印象は?

蕨野 「俺がやっていいのかな?」とはやっぱり思いましたよ。ウルトラマンシリーズは新人隊員や若い男の子が主人公なことが多くて、若手俳優の登竜門的な立ち位置だったじゃないですか。でも、上層部や隊員たちに挟まれる隊長が主人公なのは、誰の目線で見てもどこか共感してもらえる、リアリティのある作品になるんじゃないかと思いました。

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

――蕨野さん自身が共感したことはありましたか?

蕨野 作品のテーマとして掲げている“コミュニケーション”の難しさは感じましたね。たとえば部下に何かを教える状況でも、相手が理解してくれなかったり、話しかけるタイミングを間違えて心に響かなかったりするじゃないですか。そんな中で、テルアキが第2話で言った「いいチームにしていきましょう」というセリフが心に染みて。“いいチーム”は周りの意見をただ肯定するだけでなく、喧嘩しろとは言いませんが、時には意見を言わなければならない。コミュニケーションってそういうことだし、それができる仲を築かないといけないから、“いいチーム”になるのはなかなか難しいなと思いました。それは撮影現場の雰囲気づくりでも、同じことが言えるんです。だから、現場ではキャストやスタッフの方を基本的に下の名前で呼んでいました。もちろん、カメラマンの村川(聡)さんのような大先輩や、田口(清隆)さんのことは名字で呼びますよ。「よう、清隆」とは呼べません(笑)。

――リアルにゲント隊長みたいな振る舞いをしていたんですね。では、性格の部分でゲントと重なるところは?

蕨野 単騎特攻するところ、目的に対して突っ走ろうとするところは似ている気がします。そもそも台本自体が僕を含めて、みんなのことを当て書きしたかのような役やセリフになっていたんですよね、不思議と。現場には基本、地の自分で行こうと思いましたし、セリフも疑問に感じたり、ゲントと違うと思ったりしたことがほとんどありませんでした。強いて言えば、ゲントは何を最優先するのか思考し、直感ながら正しい行動を取れるけど、自分は「遠慮するならとりあえずやっておこう」と行動するところが違うかな(笑)。



アニメージュプラス編集部

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