中盤戦の佳境を迎えている『ウルトラマンブレーザー』。ヒルマ ゲントがブレーザーと出会うきっかけとなり、アオベ エミの父親が関わっていた3年前の爆発事故の現場で何が起こったのか? バザンガ、ゲバルガと関係する機密情報 “V99” とは? いくつもの謎をはらんだ物語は、終盤に向けて加速していく。今回は特殊怪獣対応分遣隊「SKaRD」に所属する、ミナミ アンリ隊員役の内藤好美さん、バンドウ ヤスノブ隊員役の梶原颯さん、ナグラ テルアキ副隊長役の伊藤祐輝さんの鼎談を実施。公私ともに仲が良い三人に、思い入れのあるシーンや怪獣、SNSやイベントでのファンとの交流の喜びについて語っていただいた。>>>3人の撮り下ろし写真や作品場面カットを見る(写真11点)◆放送後に待っていた“プレゼント”◆――放送が折り返しを過ぎた現在の心境をお聞かせください。伊藤 スタッフさんからも撮影中に言われていたのですが、放送が始まったら本当にあっという間でした。毎回SNSなどを通して、ご覧になった方の感想や考察を見るのが面白くて。作品を通してコミュニケーションを取れることがありがたいですし、「こんなプレゼントが待っていたんだ!」と感じています。
――伊藤さんに限らず、SKaRDキャストの皆さんはSNSでの発信に力を入れている印象があります。梶原 いつもアンリさん(内藤さん)にアドバイスをもらっています。
伊藤 SKaRDのSNS隊長です。
内藤 「こう発信すると、ファンの皆さんがこう喜んでくれる」と、SNSの運営を考えるのが大好きで。私の場合は一日に2、3投稿すると決めていて、ネタも先の日付の分まで下書きに入れていますね。SNSがあることで、皆さんとつながることができるのがすごく嬉しいんです。生の感想が聞けるし、私たちからコメントを返したり、「見ているよ」のいいねをつけたりできる、とても素敵なアイテムがある時代だと実感しています。
梶原 考察とか予想は「こう考えているんや」「おっ、合ってるな!」と思いながら読んでいて、めちゃくちゃ面白いです。
伊藤 「その考察、鋭い!」とか言いたくなるよね。
内藤 確かに! 読んでいて「その解釈ってことにしようかな」って思うものもあります(笑)。
――梶原さんなんかは、第6話で上半身裸になって筋肉を披露した時は多くのリアクションがあったかと。梶原 いやー、こんなにも反響があるとは。「ヤスノブの筋肉がスゴすぎて、話が入ってこない」ってものすごい言われていました(笑)。それに田口(清隆)監督まで出てくるから。(※田口清隆さんは第6話に、コインランドリーの利用客としてカメオ出演した)
内藤 カオスだよね。
梶原 情報が多すぎる(笑)。
伊藤 僕らは田口監督とお芝居できていないから、羨ましい。
内藤 貴重な体験だよ。
梶原 あそこは撮影中、本当に楽しかった! ここからは物語の中核に踏み込んでいくので、もっともっと面白くなるし、考察など読むのも楽しみです。
――SKaRDキャストは役とシンクロする部分が多いとのことですが、お互いに役の印象と重なった瞬間はありますか?内藤 副隊長(伊藤さん)はもうありのまますぎて。似ているところを挙げるというより、このまま副隊長って感じなんです。
梶原 グループラインとかでもね。
内藤 そうそう。遊ぶ時とかも、スケジュールを全部決めてくれて。「ここ予約しました」とか「何時にここ集合で」とか。もう副隊長でしかないよね?
梶原 そのまんま。
内藤 ヤス(梶原さん)もこのままです。ムードメーカーというか、みんながシリアスな感じになっていると、ポンと突拍子もないことを言ってくれるんですよ。
梶原 アンリさんも空手好きだし。
伊藤 本当にみんな役のまんますぎて。
内藤 姫ちゃん(搗宮姫奈さん)もそのままで、隊長(蕨野友也さん)も隊長のまんまだしなぁ。逆に「本当の蕨野さんってどこにいるのかな?」と思うくらい。
伊藤 確かに。
内藤 誰かが無理しているとかなくて、みんなそのままで演じられるくらいシンクロしていて、すごく不思議なチームだと思います。
――X(Twitter)で、よくプライベートで集まった時の写真を上げていますよね。内藤 そうですね。
梶原 プロレスに行った時とか。
内藤 フットサルした時も。今(※取材当時)は隊長が舞台に出ていて、姫ちゃんが世界旅行に行っているから、この三人で集まることが多いんです。イベントがあると「行く人―!」ってグループラインに送って、来られる人が集まる感じで。
伊藤 ヤスとは、実は渋谷で偶然二回会っているんです。
内藤 遭遇したって写真が私たちにも送られてきたんですけど、「そんなことある?」と思いました。
梶原 しかも、円谷プロの目の前で。
伊藤 そんなことってあるんだなというか。キャスティングの妙じゃないですが、本当にみんな仲が良いんです。