必死に演じた怪獣との戦闘シーン――劇中では、カナタと3人で一緒にいるシーンが多く描かれています。大地 僕と優香、カナタ役の松本大輝はちょうど2つずつ年齢が離れているんですが、同い年くらいの感覚で接することができるんです。大輝は僕の人生で出会ったことがないくらい目がキラキラしていて、真っ直ぐで、なるべくしてウルトラマンになったと感じました。
村山 一緒にいると明るくて、前向きになれるよね。ちょっと天然も入っていて。
大地 すごくポジティブで、純粋なんだよね。話していてマイナスなことも言わないし。
村山 本当にアスミ カナタそのまんまというか。
大地 普段から「やるしかねぇ!」って言いそう。
村山 言ってそう(笑)。
大地 だから頼りになるし、逆に大輝に何かあったら助けたいなと思えるんです。撮影中もずっと楽しくて、これから別の作品でも共演する機会があればいいなと。
――素晴らしいチームワークで撮影を進められたんですね。お二人とも特撮作品に出演するのは初めてとのことですが、特撮シーンの撮影で印象に残っていることはありますか?村山 怪獣と絡むシーンの撮影はよく覚えています。「あそこに怪獣いるよね?」と確認しながらやっていて。
大地 目に見えるものは天気と景色くらいしか違いがない(笑)。今まで登場した怪獣やスフィア合成獣ならイメージが掴めるのですが、新しい怪獣だと想像ができない。台本を読むたびに「知っている怪獣かな?」とドキドキしていました。銃撃とかアクションのシーンも難しくて。
村山 もう常に必死でした(笑)。
大地 完成した映像を見ると僕らの目線の先にちゃんと怪獣がいて、技術の凄まじさに驚かされます。『デッカー』に出た怪獣だとラゴンが好きですね。怪獣の資料をいただいた時に、カッコいい怪獣が並ぶ中でぽつんと人型のラゴンがいて(笑)。
村山 かわいいよね!
大地 そうそう。撮影の現場では会えなかったのですが、かわいくて印象に残っています。
(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー製作委員会・テレビ東京