• 『アンデッドガール・マーダーファルス』黒沢ともよが挑む異色の生首美少女
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2023.07.05

『アンデッドガール・マーダーファルス』黒沢ともよが挑む異色の生首美少女

首から下のない不老不死の美少女探偵・輪堂鴉夜(C)青崎有吾・講談社/鳥籠使い一行


──鴉夜を演じる際に、ご自身の中でポイントとしたのはどんなことでしょうか。

黒沢 自分のエゴと戦うのがとても大変でした(笑)。長台詞だと耳で聞いて分かるように喋りたくなるんですけれど、実際には映像と合わせてちょうどいい案配を探る必要がありました。なので、ディレクションでは「ここはどのくらい声に色をつけていいですか?」と、確認しながら演じました。
あと、鴉夜は唯一能動的にできるお喋りを楽しむところがあるんだろうとは思ったのですが、そこは楽しむだけでなく聞き手が飽きないように話すことを意識しました。
手練れの監督とベテランの音響監督、さらに共演者は皆さん隙の無いプロフェッショナルという現場でしたので、もう全力疾走で鴉夜を演じた感じです。

──淡々と喋る一方でツッコミを入れるコミカルなシーンもあって……その辺りのメリハリも難しかったのではないでしょうか。

黒沢 はい、キャラクターに寄せすぎるとギャップの高低のバランスを取れなくなりそうだったので、自分の力量ギリギリの中でやれるだけやり切って、「やり過ぎ」と言われたらちょっと抑えるというふうに調整していきました。
ふざけるところは普段の私っぽく自由にやらせてもらって、あとは津軽役の八代(拓)さんに引っ張ってもらった感じです。

──八代さん演じる真打津軽(しんうちつがる)は、黒沢さんから見てどんな印象ですか。

黒沢 津軽は鴉夜の助手で半人半鬼の青年なんですが……ズルいキャラですよね。ゴツゴツして細く長い手、ちょっと猫背で大柄なのに華奢な身体、一見飄々としているけれど闇も垣間見えて……こんなにも自分のフェチ要素が集まっていて良いのか! と(笑)。血生臭さと色気と茶目っ気のバランスが何ともたまらないんですよ。

また演じている八代さんの、優しさと孤独感が漂う演技もいいんですよね。良い感じに津軽に馴染んでいて「ああ、声が当たって津軽がどんどんエロくなってる!」と(笑)。皆さんにとっても、ずっと声を聞いていたい、見ていたいと思えるキャラクターなんじゃないかなと思います。

──「津軽はエロい」しっかり書いておきます(笑)。津軽と共に鴉夜と旅するメイド・馳井静句(はせいしずく)もまた、見逃せないキャラクターですね。

黒沢 メイド服を着ている寡黙で強い女性、というだけで良いですよね! 選ぶ言葉がシャープでよく津軽を邪険に扱ったりするんですが、鴉夜に対する忠誠心はすごいんですよね。刺さる人には刺さるキャラだな、と思っています。


(C)青崎有吾・講談社/鳥籠使い一行

アニメージュプラス編集部

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