TVアニメ『魔法使いの嫁 SEASON2』の放送が、ついに4月6日(木)より開始!
『魔法使いの嫁』は、ヤマザキコレによる漫画作品。生まれ持った力により家族からも疎まれ、自ら闇のオークションの商品になったチセは、彼女を落札した異形の魔法使いエリアスに弟子として、そして花嫁として迎えられる。
2016年にアニメ化プロジェクトが始動し、OAD『魔法使いの嫁 星待つ人』が制作される。2017年にはTVアニメ化、2019年&2020年には舞台化と、人気がとどまることを知らない大ヒット作品だ。
SEASON2では、物語の舞台は魔術師達の集う『学院(カレッジ)』へ。今回は、さらなる展開を迎えるSEASON2への思いを、チセ役・種崎敦美さん、エリアス役・竹内良太さんに伺い、改めてチセとエリアスのこれまでの歩みを振り返っていただきました。
【下準備なく演じられるキャラクターではない】――ファン待望のSEASON2が、いよいよ始まります。制作決定を聞いたときのお気持ちを教えてください。竹内 僕は「とうとう来たか!」と思いました。アニメが終了したあとも原作を読み続けていたので、「続編はまだかな? そろそろエリアスになっておかないといけないかな?」とそわそわしていた記憶があります。
種崎 私は、嬉しさと同じくらい緊張も感じていました。学院篇は、場所も変わるし登場人物も増えるので「どうなるんだろう……」という気持ちが大きかったですね。「アフレコに備えなきゃ」と思いました。
竹内 すごく分かります。SEASON2の前にOADの作品もあったので「だんだんと備えていかなくちゃ」と考えていました。下準備なく、すぐに演じられるキャラクターではないので、始まると聞いたときに覚悟が生まれましたね。
【これまでの積み重ねがあって、今の2人がある】――改めてSEASON1を振り返ってみて、特に印象に残っているシーンはどこですか?種崎 今ちょうどSEASON1の再放送を観ているのですが、全部覚えていてビックリしています。「あ、ネモフィラが美しい回だ」とか。
竹内 どの話数も思い入れがありますもんね。
種崎 そうなんです。当たり前ですが、最初の頃のチセとエリアスは今と全然違っていて。ひとつひとつの積み重ねを経て今の2人があるんだなと思うと、もう全部のシーンが印象に残っているというか……。
竹内 たしかに、第1話と第24話だと2人の距離感なんかも全然違いますよね。SEASON2は、その積み重ねていった時間ありきのエピソードになるので、やはり収録前に下準備が必要になります。
種崎 竹内さんは「ここ!」っていうところ、ありますか?
竹内 第24話の最後にチセがエリアスに指輪をつけてくれるところが一番お気に入りですね。その中で「僕でいいの?」とエリアスが言うシーンがあって、僕としてはぐっと力を入れてお芝居したい場面ではあったのですが、収録時に「サラッとお願いします」と言われまして。
――そうなんですね。竹内 人間だったら感情を込めていい場面ですが、エリアスはまだそういう感情が分からないので、ただ単に「僕でいいの?」と聞いているだけなんです。なので、「もっと抑えてください」とディレクションがありました。表現者としてはもどかしい気持ちもありましたが、エリアスとしてはそのお芝居が正解なんですよね。思い出深いシーンです。