• 『ウルトラマンデッカー最終章』中村加弥乃が松本大輝の “目” に感じたもの
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2023.03.04

『ウルトラマンデッカー最終章』中村加弥乃が松本大輝の “目” に感じたもの

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー特別編製作委員会

2月23日から配信・劇場公開がスタートした『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』。すでに観賞し、TVシリーズ後ならではのドラマやサプライズ展開に胸を躍らせたファンも多いだろう。

今回はTVシリーズから引き続き主人公・アスミ カナタを熱演した松本大輝さん、『最終章』から登場のディナス/ウルトラマンディナスを好演した中村加弥乃さんの対談を実施。撮影の裏側や名シーンに込めた想いなど伺った。

※インタビュー後半に作品のネタバレを含む箇所がございます。ご注意ください。

>>>松本さんと中村さん撮り下ろし写真や場面カットを見る(写真13点)

憧れだったウルトラマンへの変身

――中村さんは今回の映画から『デッカー』への参加となりますが、出演が決まったと聞いたときの心境は?

中村 とても信じられませんでした。小さいころはウルトラマンのパジャマを着たり、ショップに行ったりするほどハマっていて、特に『ウルトラマンティガ』がすごく好きだったんです。でも、「女の子はウルトラマンになれないんだ」と気づいた瞬間があって、ウルトラマンになるという夢は諦めたんです。それが女優の道に進んで叶うなんて……本当に感動しました。

松本 撮影中もウルトラマンコスモスのスーツアクターだった、今作のアクションコーディネートを務めた寺井大介さんとお話されてとても盛り上がっていましたよね。コスモスの動きを実演していただいたりして。

中村 そうなんです! 寺井さんから当時の撮影の話などいっぱい聞けて、不思議な感覚でした。

――松本さんは今作のお話を聞いたときの感想はいかがでしたか?

松本 僕たちの大迫力のアクションシーンや、ウルトラマンと怪獣の激しい戦いを、大きいスクリーンで観ていただけることが嬉しかったです。ディナスはカナタと同じでウルトラDフラッシャーを使っているんですが、デッカー・アスミが変身したときと違って嫉妬心はなくて。すごくカッコいいですし、素直に応援する気持ちになれました。

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー特別編製作委員会

――今作ではお二人とも、アクションシーンが多く描かれていたことが印象的です。

松本 デッカーに変身できないこともあって、一人の人間として生身で戦うシーンがTVシリーズよりも増えました。

中村 武居正能監督やアクションチームの皆さんに助けられながら、ガッツリとアクションをやらせていただきました。

――アクションシーンの撮影で、特に記憶に残っているシーンは?

松本 ディナスが最初に変身するシーンは、何回も練習をしたりやり直したりして、みんなで頑張って撮影をした思い出があります。カナタが星人たちを足止めするシーンも、アクションの構成が複雑で印象に残っています。

――TVシリーズを経たからこそ、より難易度の高いアクションが求められたのかもしれません。

松本 そうですね。実際に寺井さんから「TVシリーズのころから成長した」とおっしゃっていただいたんです。だからこそ、少しレベルが上がったアクションに挑戦させてもらえたのかなと思いました。

中村 序盤の暗闇の中で戦っているシーンは、体の疲労がピークでしんどかった記憶があります(苦笑)。ディナスは走っているシーン、戦っているシーンが多くて、夜になると痛みが襲ってくるんです。それがいっぱいいっぱいなディナスの心情と、シンクロしているような感覚がありました。

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー特別編製作委員会

――ディナスは戦闘に不向きなラヴィー星人というバックボーンを持ちますが、演じるうえで意識したことはありますか?

中村 あまり「私は弱い」と思いすぎないようにしました。それよりも「私がやらなきゃ」という使命感、誰かのために戦うという気持ちを大事にしようと考えて。もともと明るく穏やかに暮らしていたディナスは、突然ウルトラマンになり、一人でギベルスを追う中で孤独や怖さを感じたこともあったと思うんです。それでも戦いに臨むディナスの心のうちを表現できればと考えていました。

――誰かのために全力で突っ走る、というところはカナタと似た者同士ですね。

松本 確かにそうですね!

中村 二人とも気持ちで動くコンビですね。

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー特別編製作委員会

アニメージュプラス編集部

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