• 神谷浩史11年ぶりのフルアルバムが表現した「スマホアプリの世界」
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2022.12.09

神谷浩史11年ぶりのフルアルバムが表現した「スマホアプリの世界」

2ndフルアルバムをリリースする神谷浩史さん(C)Kiramune Project


――豪華盤のBDには『希望の渦』のMVも収録されます。どんな映像になっていますでしょうか?

神谷 ずっと僕のMVを作ってくれている河谷(英夫)監督が、今回もまた担当してくださいまして、その河谷監督からのアイデアの一つが螺旋階段だったんです。
鬱屈とした気持ちを抱えた男が、夜中に地下駐車場に停めた車の中から悩みを吹っ切るように螺旋階段を登っていき、朝焼けを見ることで気持ちを新たに次の場所に向かっていく……歌詞の内容から、そんなインスピレーションを得たMVになっています。

――MVの撮影裏話などあればお聞かせください。

神谷 実は当初、朝焼けの代わりに夕焼けで撮影することが予定されていたんです。ところが、台風の影響で撮影予定時刻に天気がメチャクチャになりそうだということが前日に判明したので、僕のほうから「撮影の集合時間を早めて、天気が崩れる前にマジの朝焼けを撮影してはどうですか」と提案させていただきました。

そこで急遽スケジュールを全体に動かしていただいて、僕は朝4時半に現地入りすることになったんですけど、到着したら既にいい感じの朝焼けが出てしまっていて(笑)。メイクもそこそこに、一瞬の朝焼けを狙って撮影しました。撮影前日に全てのスケジュールを調整し直してくださったスタッフさんたちはとても大変だったとは思うのですが、波みたいになってる独特な雲も含めてすごく綺麗な映像が撮れたので、朝焼けの撮影にしてよかったんじゃないかなと感じています。

――フルアルバムがリリースされると、ワンマンライブの開催など期待するファンも多いと思います。今後のライブでやってみたいことなどあればお聞かせください。

神谷 僕自身がやりたいことは特にないんです。スタッフさんが提案してくれることに、どこまで僕がついていけるのかということしか考えていないので。ライブで皆さんから大きな拍手をいただくことはありがたいですし、その時は「やった!」と思ったりもするんですけど、今は「さらに大きな拍手をいただけるように、もっといいパフォーマンスができるようになっておかなきゃ」と思っています。

――2009年にKiramuneへ加入されて今年で13年目となります。これまでの活動を振り返っていかがでしょうか?

神谷 もう13年経つんですね。よく分からないまま13年経ってしまったというのが僕の印象です。よく言っていますが、音楽活動を始めたばかりの頃は、CDを1枚出して『キラフェス2009』に出演したらそれで終わりだと思っていたので。CDリリースを重ねて、ライブの開催会場がどんどん大きくなっていって……ついには西武ドーム(現・ベルーナドーム)に立たせていただいたりソロライブを経験させていただいたり。
Kiramuneの活動をやっていなかったら立てなかっただろうなというステージはいっぱいありますし、声優として皆さんにぜひ観ていただきたいリーディングライブもやらせていただいたりして、こういった幅広い活動はKiramuneだからできるんだろうなと思っています。

基本的に声優の仕事って受け身なので、自分で仕事を作ることはできないんですよね。そんな中で、僕にとって音楽活動は声優の活動の一環で、「こういうものを作りましょう」と提案してもらったことに対して、自分の声でどういうふうにアプローチしたら成立させられるのか、その作品が完成できるのかということにしか興味がないんです。
音楽活動をこの先も続けて行けるのであれば、いつまで言ってもらえるか分からないですけど、「CD出しましょう」「ライブしましょう」とおっしゃっていただける限りは、頑張りたいなというスタンスは今後も変わらないと思います。

>>>神谷浩史さん2ndフルアルバム『appside』のジャケットなどを見る(写真3点)

(C)Kiramune Project

アニメージュプラス編集部

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