• ジブリパークで名作アニメの世界に迷い込む「ジブリの大倉庫」の歩き方
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2022.11.12

ジブリパークで名作アニメの世界に迷い込む「ジブリの大倉庫」の歩き方

(C)Studio Ghibli

スタジオジブリの世界観を楽しめる、愛知県「愛・地球博記念公園」内の公園施設『ジブリパーク』。11月1日の3エリアオープンから、たくさんの人が足を運び、その魅力に触れています。
施設の楽しみ方はまさに千差万別ですが、今回はメイン施設ともいえる「ジブリの大倉庫」の魅力を大フィーチャー。一度足を踏み入れたら、見るものすべてに目を奪われるはず。その中でも特にお薦めの、選りすぐりポイントをご紹介しましょう。

その広大な施設内へ最初に足を踏み入れて感じたのは、ジブリ作品に登場するような懐かしさと華やかさが混じり合った小さな町……というようなイメージが膨らむ空間だということ。
施設の顔とも言えるのが、1階と2階を結ぶ巨大階段。職人の手できめ細やかに配置されたタイルによる美しいモザイク状の壁面、その奥に建ち並ぶ色鮮やかな建物。地中海に面した街並のような建築物が密集したように見える場所に立つと、屋内にいることを忘れて、まさにジブリの世界へトリップしたような感覚が味わえます。そして、建物の中やその周辺がどうなっている気になって、先に進みたい気持ちが急いてきます。

空を見上げると、プロペラ動力で動く緻密に作り込まれた飛行船が浮遊し、美しく可愛らしい街並だけでなく、宮崎駿作品のメカニカルな世界観も同居しているのもポイントが高いです。

建物の一部は階段や渡り廊下などに行き来できるようになっていて、さらに建物の裏の小道などが入り組んだような配置にもなっているので、実際に歩いて見ると異国の町の中に迷い込んだ気持で探索できるようになっています。さらに各建物の中に入ると、ネコバスルームと子どもの街が広がったり、企画展示室に繋がっていたりと、予想がつかない場所へワープし、迷子になったような感覚も味わえます。
「施設内で迷子になって楽しむ」というのは、東京・三鷹の「三鷹の森ジブリ美術館」と同じですが、ジブリ美術館が広大で不思議な建物の中で迷子になるという感覚に対し、ジブリの大倉庫はもっとスケールが広がり、小さい町の中で時空や場所を越えた迷子になるという感覚。つまり、迷子になりながら知らない街を「探索する」というのが施設全体を楽しむためのポイントだと言えるでしょう。

迷い込むエリアとして個人的に楽しめたのが、「天空の庭」、「床下の家と小人の庭」、そして「南街」の3ヶ所。
「天空の庭」は、『天空の城ラピュタ』に登場する、廃墟となったラピュタの内部をイメージしたエリア。樹木の根や蔦、苔に覆われた場所には実物大のロボット兵が立ち、壁にはラピュタの紋章が。細部までこだわった自然表現がなされた大型展示に囲まれると、朽ちていく古代文明が存在するラピュタ内部の空気に触れたような気持ちになります。

もうひとつジブリ作品の内部に没入できる場所となるのが、「床下の家と小人の庭」。『借りぐらしのアリエッティ』に登場する小人たちのサイズになって、庭の片隅を移動する感覚や、身近な小物を集めて作られた小部屋を体感できるようになっています。区切られたエリアにリアリティがある形で作られた草花、借りぐらしによって集められた小物をアイデアで組み合わせた調度品を目の前にすると、まさに小人になったような感覚が味わえます。

そして、エリアの端っこにあるのが「南街」。町角をちょっと曲がった瞬間に、さっきまで通っていた異国的な場所とはまったく違う、ちょっと懐かしさを感じる通りに出くわす軽い驚き、その一方で気になるお店にワクワクしてしまうという、まさに街歩きの真髄を味わえるのがこのエリアです。
通りに面した駄菓子屋、書店、模型店は実際に中に入って買い物をすることができるようになっており、ちょっと古めかしい和風テイストな雰囲気に大人は童心に帰り、子どもたちもかつて存在した商店街の空気を感じることができるはずです。
壁に貼られたポスターやチラシなども手が込んでいるので、細かい部分を見て楽しめるのもポイントだと言えます。

(C)Studio Ghibli

アニメージュプラス編集部

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