■『ソー:ラブ&サンダー』にまつわるトリビア(1)始まりは夕食会からタイカ・ワイティティ監督が本作のきっかけを生み出したエピソードを明らかにした。
「私たちはケヴィンと共に大夕食会をしていました。クリス・ヘムズワースと私は、彼にあるアイデアを伝えました。もし私たちがもう一本映画を撮るとしたら、出だしはコーグのナレーションで綴るソーのこれまでの人生と過去を掘り下げるモンタージュで始めるべきだってね。この企画はそこから始まり、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』の製作総指揮だったブラッド・ウィンダーバウムと二人三脚で取り組みながら、大きなストーリーに仕上げていったのです」。
(2)楽曲収録に2週間近く!?『ソー:ラブ&サンダー』のオリジナル音楽は、2週間近くかけて94人編成のオーケストラと36人編成の合唱団によってレコーディングされた。
オーケストラには12人のホルンと8人のトロンボーンがいて、興味深いことに、木管楽器は含まれておらず、それは映画音楽としてはとても珍しいケースだった。また、80年代ロックのバイブスを強調するため、ギターとドラムスとシンセサイザーもオーケストラに加えた。
(3)200個以上のウィッグを作り20人以上の神を作り上げたヘア&メイクチーム本作では200個以上のウィッグのほか、数え切れない数のヘアピースや編み込みを使用した。
また、最大のチャレンジとなったのは、オリンポスにいる20人以上の神々のメイクアップだった。
ヘア&メイクアップチームにとって、最初のお客様の一人となったのが、ラッセル・クロウだ。
「ラッセルは自前の長い髪と長い髭をたくわえてきました」とスタッフは言う、「そこで私たちは、その髪にカールをほどこすスタイリングを、また髭にはギリシャ彫刻のようなスタイリングをし、肌は日焼けした色にすることでギリシャ神のような様相に仕立てました。彼は素晴らしいゼウスになりましたね」。
(4)MCUで初めて使用された新たなテクノロジー「The Volume」MCUは、ワイルドで素晴らしいクリーチャーや環境が描かれることでも有名であり、異様な姿のヴィランや環境を頭の中でイメージしながら演じることが役者には求められる。
しかし『ソー:ラブ&サンダー』では、MCUで初めて「The Volume」という新たなテクノロジーが使用された。
これは演者をブルースクリーンやグリーンスクリーンの前に立たせるのではなく、その周囲を360度デジタル環境で取り囲む技術だ。その景観はデジタルでおよそ90%完成させた上で、実写要素を利用して精密に調整されたものである。
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