• 【松岡広大×中尾暢樹】「役のまま」すぎる2人の素顔が明らかに!『壁こじ』インタビュー
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2022.09.29

【松岡広大×中尾暢樹】「役のまま」すぎる2人の素顔が明らかに!『壁こじ』インタビュー

(左から)松岡広大さん、中尾暢樹さん 撮影/真下裕


【丸裸にされたと感じた猫屋敷役】

――演じられている役と自分の共通点はありますか?

松岡 猫屋敷は自分に価値がないと言うんですが、僕もそう思いますね。

中尾 そんなことないから!

松岡 いつもじゃないです。たとえば、自分がすごく失敗したときなんかは、そういう気持ちになってしまいます。そうやって負の感情に引っ張られているときに、「この仕事を通して何を届けたいか」という目的も見失いそうになる彼の心というのもすごく理解できたので、共通点は多いなと思います。

――中尾さんは?

中尾 最近、友達に「暢樹って愚痴とか悪口とか、言いにくい」って言われたんです。その理由が、愚痴や悪口の話になったときに、「その人はこういう考えでこういうことを言ったんじゃないかな?」という感じで、フォローしてしまうからで。

――なんだか一星みたいですね。

中尾 そうなんです。

松岡 生きやすいだろうね、中尾くんって。

中尾 そう思います(笑)。正直、友達にそう言われたときは「そんなこと言っているかな?」とあまり自覚がなかったんですけど、その後、別でそういった話題になったときに「本当に言ってるわ!」と自分でも気づいた瞬間があって。善人で悲しくなる自分がいましたね。

松岡 中尾くんの場合は、善人 “すぎる” が付いちゃうんだよね。

中尾 でも、僕もムカついたり「何だあいつ」って思ったりすることもあるんですよ?

松岡 たまにそれがポロッと出ちゃうときが、結構人間っぽくて好きです。

中尾 あります、あります。

――ピッタリのキャスティングだったかもしれないですね。

松岡 僕、丸裸にされたって思いました。

中尾 (笑)

【二人のときは、中尾さんがふざけて、松岡さんがツッコむ】

――役作りはどのようにされましたか?

松岡 まずは、同人作家を知ることから始めました。同人をやっている人たちの志を学んだり、漫画を描くことに挑戦してみたり。

中尾 僕たちがダンス練習しているときに、漫画描いていたよね。

松岡 やっていましたね。ただ、やっぱり0から1は無理なんです。ネームにペン入れをしたり、ベタを塗ったり、そういうことはできるんですけど、クリエイティビティがないみたいで……。

中尾 漫画を描けることって、すごいことだよね!

松岡 ただ、実際にやってみて、どれだけ神経を尖らせて作業しているのか学べたし、猫屋敷の神経質でイライラしてしまう気持ちも、ちょっと理解することができたかなと思います。

――中尾さんはダンス練習というワードが出ましたが、アイドル「SHINY SMILE」のメンバーを演じた立石俊樹さん、木原瑠生さん、小西詠斗さんの印象は?

中尾 シャニスマのメンバーは、アッパラパーな感じですね(笑)。撮影の合間にウルトラマンの真似とかしているんですよ(笑)。瑠生がウルトラマン好きで。本当にみんな明るかったです。

――(笑)。松岡さんと中尾さんお二人のときは、どんな雰囲気だったんですか?

松岡 中尾くんって、たまにふざけるんですよね。ふざけてるよね(笑)?

中尾 息抜きしているって感じかな(笑)。

松岡 自分で自分の機嫌をとるというか、すごく自分を元気にしようとしているんですよね。それで周りも笑って、僕がツッコんで……という関係性が自然とできた気がします。非常に和やかな雰囲気だったと思います。二人のシーン、すごく楽しかったですね。

(C)ミナモトカズキ・徳間書店/2022「壁こじ」製作委員会

寺林 沙樹

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