• 【松岡広大×中尾暢樹】「役のまま」すぎる2人の素顔が明らかに!『壁こじ』インタビュー
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2022.09.29

【松岡広大×中尾暢樹】「役のまま」すぎる2人の素顔が明らかに!『壁こじ』インタビュー

(左から)松岡広大さん、中尾暢樹さん 撮影/真下裕


【僕たちのタイプは真逆】

――お二人は今回初共演とのことですが、お互いの印象は?

松岡 僕は頭の中でぐるぐる考えてしまうタイプで、内省的になる時間がすごく長いんですけど、それに反して彼はすごく楽観的で。

中尾 本当にお互い役にピッタリじゃないですか(笑)!

松岡 (笑)。楽しそうな人だなと思いました。
楽観的というのも、切り替えが彼の中で自然にできているんだなと感じていて。撮影の現場では、カットがかかって役を演じていない時間も長いので、しっかり切り替えができるところは、すごいなと思いましたね。一星役がとても合っていると思います。

中尾 僕たち、タイプは真逆だと思うんですよね。
広大くんはすごく考える人なので、考えすぎて気持ちが落ちていってしまわないか、こっちが不安になるときもありました。誰でもあることですが、撮影の間、シーンによっては、体力面もメンタル面も不安定になるタイミングなんかもあって。いろいろと抱え込んでしまうタイプなんだなと思いました。

松岡 お芝居って本当にたくさん選択肢があるので、あらゆる可能性を考えておきたいと思って、つい考えすぎてしまうんですよね。

【同人誌即売会のシーンは思い出だらけ】

――監督からの印象的なディレクションはありましたか。

松岡 たくさんあるんですけど、特に印象的だったのは「感情はあるけど、抑揚をつけない」ということですかね。普通、喜びの感情があったら、声も半音上がるなど、自然と抑揚がついてしまうと思うのですが、あえてそこを抑制するというのが、撮影初日から一週間くらいは課題でした。

中尾 僕は、一星の特徴である「笑顔」ですね。笑顔っていろいろな種類がありますけど、分かりやすい笑い方をしてしまうと、すごく嘘くさくなってしまうんですよね。そこの調整をしていただきました。
笑顔については、「どのくらいの間で笑う」「一度相手を包み込んでから笑う」など、本当に細かいところまでディレクションがありましたね。

――撮影していて、印象的だったシーンはありますか。

中尾 いっぱいありますね。同人誌即売会のシーンとか、シャニスマのシーンとか、橋のシーンとか。同人誌即売会のシーンは、エキストラの人がたくさんいて、コスプレしている人もいて、めちゃくちゃ暑い日で……思い出だらけですね。

松岡 撮影前に同人誌即売会のイベント会場に視察に行ったのですが、そのときに見た光景がドラマで再現されていて、すごいなって思いました。現地に行ったことのある人、もしくは同人というものをよく知っている人でないと、あの空間はなかなか作れないだろうなと思います。愛がなければ、あの美術はできないだろうなと。すごくいい思い出です。

――そういうところも注目して見ていただきたいですね。

【松岡さんがやってみたいのは、通行人役!?】

――本作では、それぞれ同人作家とアイドルを演じられていますが、今後挑戦してみたい役柄などありますか?

松岡 何だろう? 悪い役はいっぱいしたので……それこそ「承認欲求」ということでいうと、SNSの動画再生数で承認欲求を満たすために、人を拉致して監禁して、動画再生数伸びたからって喜んで捕まる役もやったし。
やっぱり普通の人間を演じることが一番難しいと思うんですよね。台詞がある通行人とか、相当難しいだろうなと思うので、ぜひやってみたいですね。
特徴がないと言われる人も、どこかに特徴があると思うのですが、いかにそれを削ぎ落としていくか。ありふれていそうだけど、ひとりひとりが個として存在している。そんな役をやりたいです。

――中尾さんは?

中尾 僕、すごく海に行きたくて。なので、海の家の人の役とかやりたいです。そうしたら海に行けるなって。

松岡 公私混同じゃん(笑)。

中尾 (笑)。海に行きたいので、海の家の人の役をください(笑)!

>>>役衣装がかっこいい!松岡広大さん・中尾暢樹さん撮り下ろしカットを見る!(写真13点)

(C)ミナモトカズキ・徳間書店/2022「壁こじ」製作委員会

寺林 沙樹

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