• 『本好きの下剋上』第3期9話/井口裕香&速水奨オフィシャルインタビュー公開!
  • 『本好きの下剋上』第3期9話/井口裕香&速水奨オフィシャルインタビュー公開!
2022.06.03

『本好きの下剋上』第3期9話/井口裕香&速水奨オフィシャルインタビュー公開!

(C)香月美夜・TOブックス/本好きの下剋上製作委員会


◆第3期クライマックス直前キャストインタビュー 井口裕香(マイン役)×速水奨(フェルディナンド役)公開!

――3期の収録で、心がけていたことは?

速水 やはり2期までと比べると、マインとフェルディナンドとの関係性は少しずつ近くなっているんですけど……
僕は個人的にはマインを愛おしいと思っているんですけど(笑)、フェルディナンドとしてはそんな感情はまだないんですよね。だから3期のドラマ展開を踏まえて、「暴走しがちなマインをちゃんと庇護して守らなければならない」という、現時点での立ち位置を確認して収録に臨みました。

――フェルディナンドも、少しずつですが人間味が増している気がします。

速水
 そうですね。多分、最初の頃の神官長という立場だったら見向きもしなかったようなことに対しても、ちゃんと見極めた上でマインに的確に指示を出すようになった気がします。

――井口さんはいかがですか?

井口
 3期ではマインの心の成長が描かれるので、そこを演じることができるのと、何よりその成長を映像で観られるのが楽しみでした。これまで家族やフェルディナンドたちと培ってきた絆や関係性を改めて考えさせられるような描写も多いですし、マインによって印刷技術が発展していく様も含めて物語も大きく動くので、「大変だろうけど、楽しみだな」という気持ちで臨みましたね。
でも気合を入れて収録に臨んだら、最初は「フェルディナンドとの距離感がちょっと近過ぎる」って言われたんです(笑)。
オーディオブックで物語の少し先まで演じさせて頂いたり、ドラマCDではかなり先の貴族院での物語を演じさせて頂いたので……。

速水 3期の前に、物語のもっと先まで演じてしまったからだね(笑)。

井口 そうなんです。さっき奨さんが仰っていたように、まだ3期の時点ではフェルディナンドもある意味仕事としてマインの面倒を見ているし、マインも完全に気を許しているわけではないので。だから「ああそうだ、まだこの段階は青色巫女時代なんだ」って、慌てて戻しました(笑)。

――お互いが演じるキャラクターの魅力について、お聞かせ下さい。

井口 「ギュってして下さい」というマインの言葉に対しても、最初の頃は「こ、こうか……?」と不器用に応じていたのに、最近は「こうすると落ち着くのだろう?」と自ら進んでフォローしていますし。フェルディナンドとしては、当初は効率を考えて義務的な気持ちでやっていたのかも知れませんけど、マインが感じる温かさはそれを超えているでしょうし……きっとフェルディナンド自身も気付かない内に少しずつマインに心を溶かされて、今後ドンドン距離が近くなっていくと思うんですよね。
フェルディナンドは心の奥底には熱い気持ちを持っていて、でも過去の経験や貴族という身分から自分の感情を抑えるようにしている。だから一見とてもクールなんですけど、「でも やっぱり人間なんだな」という一面が、3期では垣間見えるんです。そのチラッと見える人間らしさが、可愛くて仕方ない(笑)。

速水 ああ、それは分かる(笑)。

井口 守ってもらっている存在だけど、守ってあげたくなる瞬間があるというか。

――一方速水さんから見て、マインというキャラクターはどんな印象ですか?

速水 マインって、2期までは頑張り過ぎて熱を出して倒れるということをずっと繰り返していて、でもその中でそれまでこの世界には存在しなかったものを……無から有を次々と生み出して、3期ではとうとう印刷機まで作ってしまった。その流れの中で、フェルディナンドとマインの間で「本が普及していくと、世界はどうなるのか」という会話が交わされるシーンもあって、「庶民が政府を倒した例もある」みたいな話も出てきて。その危険性を危惧して、フェルディナンドは今後2年間は大人しくするようマインに告げるんですけど……マインの中には社会全体を大きく変えてしまうほどの知識があって、それを具現化するためにエネルギーの全てを費やしている。その全ての大本に「本を読みたい」という強い願望があるんですけど、3期ではそれに加えて「家族との愛」がクローズアップされて、マインは厳しい決断を迫られることになるんですよね。
そういう成長も含めて、個人的にはマインを見守る「子育て日記」を読んでいるような気持ちになるんです。手が掛かる子供みたいで、でもだからこそ愛しい存在……という感じですね。

――フェルディナンド本人も、同じような気持ちなんでしょうね。

速水 この時代の文化として、マインをヒョイと抱え上げたりするのは貴族にあるまじき行為だと思うんですよ。そういう周りが見たらビックリするであろうことを平気でできるのも、すでに2人の間に特別な関係性があるからでしょうね。

★アニメ公式サイト
★アニメ公式Twitter:@anime_booklove

(C)香月美夜・TOブックス/本好きの下剋上製作委員会

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事