• 『恋せか』宝条闇奈役・佐倉綾音オフィシャルインタビュー!
  • 『恋せか』宝条闇奈役・佐倉綾音オフィシャルインタビュー!
2022.04.13

『恋せか』宝条闇奈役・佐倉綾音オフィシャルインタビュー!

(C)野田宏・若松卓宏・講談社/恋せか製作委員会


――演じる闇奈に対しては、どんな印象をお持ちですか?

佐倉 基本的には、明るくてマイペースなギャルです。初めて原作で見たときは、タレ目なビジュアルや語尾が伸びている印象から、おっとりしている子なのかなと感じたんですが、ツッコむところはしっかりとツッコんでいて、すごく気のいい子だと思います。でも、何か腹に一物を抱えていそうな感じでもあって……。
デス美とは仲のいい友人同士なんですが、闇奈とデス美って、本来はあまり仲よくならなそうなタイプだと思うんですよね。そんな二人が仲よくなった理由も今後明かされていくので、楽しみにしていただけたらと思います。

――そんなギャルの闇奈を演じてみて、いかがでしたか?

佐倉 「ここまでのギャルの役を演じるのって珍しいね」といろんな方に言われたんですが、自分としてはそれほどピンとこない役どころではなくて。たしかに、こんなにギャルに振り切っている役を演じるのは数年に一度くらいなんですが、私自身、自分の声に、地に足が付いていない雰囲気を感じているので、闇奈くらい適当でマイペースなところのあるキャラクターの方が声質には合っているのかなと思っています(笑)。
あと、ギャルがマイブームなんですよ! とてもポジティブに物事を捉えて、いい意味で適当に生きているギャルの方たちが、すごく面白いなと思っていて。
声優仲間でも周りにそういう雰囲気の子がたまにいるのですが、だいたい「〇〇ちゃんって……ギャルだよね?」と確認すると、みんな「そうだよ、ギャルだよ!」ってうれしそうに答えてくれるんです。そんな姿に、ギャルであることを誇りに思いながら生きていたり、誇りを持ってギャルを目指していたりするんだなと感じられて。私の中でとても興味深い存在なんですよね。だから、そんな存在を闇奈として演じられるのはうれしかったです。

――では、楽しみながら演じられた?

佐倉 ただ、自分の中のギャルに対するリスペクトが強すぎる分、実際に演じるのは難しかったです。「今の言い方はギャルではないな……」「いや、ギャルはそもそもそんなことを考えないのでは……」といろいろ考えてしまうのですが、そうやって考え始めた瞬間にもうギャルではなくなっている感じがして。頑張って演じようと思えば思うほど、ギャルから離れていくというジレンマに収録中は陥っていました。「私が思い描くギャルはもっとこんな感じなのに、自分の手腕では再現しきれない!」と、常に葛藤の繰り返しでしたね。楽しいけど苦しい、みたいな(笑)。
実は昔は、ギャルに対して怖いイメージや、何を考えているかわからないという印象があったんです。自分からあまりにも遠い存在な気がすると言いますか。そういう “自分からの遠さ” が迷いに繋がっているんだろうなと、個人的には思っています。自分の素質的にギャルにはなれないので、理想と現実のせめぎ合いを感じながらアフレコしていますね。

>>>佐倉綾音さんのインタビューカットや作品キービジュアルを見る(写真7点)

(C)野田宏・若松卓宏・講談社/恋せか製作委員会

アニメージュプラス編集部

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