【AnimeJapan 2022】世界最大級のアニメイベント、リアル開催が実現！

【注目のキービジュアルとアンバサダー】

——先ほども話題に出ましたキービジュアルも、多彩な作品のキャラクターが揃って華やかですね。

中嶋　AnimeJapan実行委員会に参加する企業にご協力いただいて、各社の作品のキャラクターに集まってもらいました。

佐伯　通常、異なる作品のキャラクターが同じ1枚のビジュアルに収まるというのはかなりありえないことです。これも、AnimeJapanだからこそ可能になるビジュアルなので、ありがたいですね。

ーーこれだけのキャラクターの共演となると、かなりご苦労もあるのでは？

中嶋　そうですね、いろいろと調整が大変で……というのは冗談ですが（笑）。そういえば、ひとつ裏話をしますと、キャラクターに「キュー！」のポーズをとってもらうことは発注時に各社にお願いしていたのですが、右手を出すか左手を出すかということは、その時点では何もお伝えしていなかったんですよ。

佐伯　各社さんからラフ画をいただいたあたりの段階で、「そういえば、右手か左手か指定していなかった」って気付いたんですよね（笑）。

中嶋　そうしたら、右手を上げているキャラ、左手を上げているキャラ、そして両手を出しているキャラがバランスよくあがってきたんです。結果、キャラクターを綺麗に配置することができました。これがもし、全員左手で1キャラだけ右手とかだったら、大変なことになっていました（笑）。特に、向かって左側にいるビッグトニー（『サクガン』）と右側のRX-78-02ガンダム（『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』）、2体の大きめのメカが偶然右向きと左向きに分かれたのは感動しましたね。

佐伯　奇跡のビジュアルですよね（笑）。日本のTVアニメ第1作のアトム（『鉄腕アトム』）がいて、江戸川コナン（『名探偵コナン』）のように長く続いている人気者もいて、草薙素子（『攻殻機動隊 SAC_2045』）がいて、ボッジ（TVアニメ『王様ランキング』）などの新作もいて、毎年いてくれる安心のアニメ店長もいて。毎回そうですが、「アニメのすべてが、ここにある。」というAnimeJapanのいちばんポイントを象徴するビジュアルになっています。

中嶋　AnimeJapanならではの醍醐味ですね。

ーーもうひとつの注目点として、西川貴教さんが公式アンバサダーに就任して、今年は待望のライブステージも開催されますね。

中嶋　西川さんは昨年のオンライン開催時に続いて2年連続のアンバサダー就任です。昨年の時点で、前年の中止を受けてより拡散力のある方にアンバサダーをお願いしたいという話になり、その際に真っ先に候補としてお名前があがったのが西川さんでした。西川さんは、ご本人も熱烈なアニメファンですし、多くの作品で主題歌を担当したり声優として出演されたり、アニメ業界にも深く関わっていらっしゃいます。なおかつ、ご自身でイナズマロックフェスを主催し、コロナ禍でそれを中止するという決断もされた。エンタメを盛り上げたいという思いや、世の中のために何が最良かということを真摯に考える姿勢をお持ちの方です。われわれとしても、そういう方だからこそお願いしたいという気持ちでした。

佐伯　そういった経緯で昨年アンバサダーを務めていただき、オンラインで配信されたステージでは「来年もぜひ！」とおっしゃってくれて。ですから、私たちとしても「今年もぜひ」とお願いをしたところ、ご快諾をいただきました。
中嶋　今年は、前回は実現できなかった西川さんのライブステージを会場で、生で観客に観ていただくことができます。幅広い世代に楽しんでいただけるライブになると思いますので、ぜひ多くの方々にご覧いただければ幸いです。

ーーでは最後に、アニメファンのみなさんにメッセージをお願いします。

中嶋　とにかく会場にきていただければ、はじめて出会える作品がたくさんあると思います。コアなアニメファンのみなさんは言うまでもありませんが、ライトなファンのみなさんや最近アニメから離れていたという人も来ていただきたいですね。間違いなく新しい出会いがあると思います。

佐伯　もちろんコロナ感染対策についても万全を期しています。われわれ自身、「これで本当に足りているのか」と常に検討しながら、来場者のみなさんに安心・安全にアニメを楽しんでいただけるよう、最大限の準備しております。また、それでも来場は心配という方にも楽しんでいただけるように、オンラインでAJステージも配信いたします。ぜひ入場券をご購入いただいて、一緒にアニメを楽しんでいただければと思っています。