• 『無職転生』内山夕実&加隈亜衣「私たちが “本気だした” 瞬間!」
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2021.11.27

『無職転生』内山夕実&加隈亜衣「私たちが “本気だした” 瞬間!」

内山夕実(左)と加隈亜衣(右)/(C)理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会


◎声優になるまでの紆余曲折!◎

ーーところで、『無職転生』は「今度の人生こそ本気を出すぞ」というお話ですが、お二人は「今度こそは頑張るぞ」と決意をあらたに頑張った経験はありますか?

加隈 私はもともと会社員として地元の福岡で働いていたんです。そこから、転職して声優になりたいと思ったのですが、そのためにはやはり上京して、一人暮らしをしなくてはならなくて。自分で貯金をして、家を借りて……というのがちょうど東日本大震災の年(2011年)だったんです。だから、家が決まらないまま上京して……。

内山 家が決まらないうちに上京したの!?  そこで踏み出す一歩は大きいね。

加隈 あの時は、よく1年延ばさずに上京したな、と。当時は「行くって決めたし」くらいの気持ちだったけれど、人生の中でああいう決断をしたのはひとつ、大きかったのかなと。今さら福岡に帰れないと思って、自分なりに頑張っていましたし。その当時は、あらたまって「本気出す!」って決意したわけではなかったけれど、今、振り返ってみれば「本気だったな」って感じです。

内山 私もほとんど同じような話ですが……私は中学3年生の時に声優事務所に入ったのですが、大学1年の終わりくらいの頃に家庭の事情から、「就職しなさい」と親に言われてしまったんです。私としては正直「これからどんどん仕事をやっていくぞ」というタイミングだったのですが、親たちは声優という仕事に詳しくなかったりもするので、「じゃあ、何の仕事をしているんだ?」と聞かれても説明しにくかったりもして。両親も心配をしていたからこそだとは思うのですが、結局、親の決めた会社に入らなければいけなくなり、泣く泣く一度、声優をやめることになりました。でも、2年ほどOL生活をしたところで、自分が声優を目指していた当時に切磋琢磨していた子たちが活躍しているのを目の当たりにして、やはりどうしても諦めきれなくて。両親に泣きながら頭を下げて、声優の道をもう一度、歩むことになりました。その時は、いよいよ……もともと本気ではあったはずですが、「復帰してもう一度」となった時の本気度は、最初の頃とはくらべものにならないくらいだったと思います。両親や親戚も納得するくらいの仕事をしないと、私だけじゃなくて私のことを許した両親も責められてしまうと思ったので、まさに「本気を出さなきゃいけない!」という気持ちで再挑戦しました。そして、いろいろな方に助けていただきながら、今に至ります。

ーーお二人とも、それこそ異世界に転生するかのような大きな転換を経験なさっているんですね。貴重なお話をありがとうございました。最後に、本作のファンにメッセージをお願いします。

加隈 1クール目の魅力を引き継ぎつつ、「これ見て! あれ見て! ここもすごいでしょう!」とオススメしたくなる新鮮な魅力も詰まった2クール目が、絶賛放送中です。ぜひ一緒に盛り上がっていきたいので、毎回見逃さないでください!

内山 ルーデウスは何か特別な能力を持って異世界に転生したわけではなくて、変わらない自分と向きあい、もがいて、もがいて、前世のトラウマを克服していきます。そんな物語が、みなさんが明日を生きていく活力になるといいなと思っていますので、ぜひ、ルーデウスたちの行く末を見守っていただけたら嬉しいです。
内山夕実【ルーデウス役】
うちやま・ゆみ/10月30日生まれ/東京都出身/大沢事務所所属/『Re:ゼロから始める異世界生活』(パック役)ほか
加隈亜衣【エリス役
かくま・あい/9月9日生まれ/福岡県出身/マウスプロモーション所属/『映画大好きポンポさん』(ミスティア役)ほか

(C)理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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