――真理はワイルドキャットオルフェノクになるという、大きな変化がありました。台本を読んだ時、どう受け止めましたか?芳賀 結構冷静でした。「ついに来たか」じゃないですが、TVシリーズの中に真理がオルフェノクになる要素はあったので。TV本編で「君は今のままでいいんだ」「ずっと普通の女の子のままで」という草加くんのセリフがあったんですけど、それが脳裏に浮かびました。「ごめん、普通の女の子じゃなくなった」と思ったりしましたね。あと、何オルフェノクになるんだろうなって、みんなで話していました。
藤田 猫だったね。
村上 僕は絶対タヌキだろうって言っていました。
芳賀 そう、「タヌキっぽいじゃん」って。
半田 でも、猫はしっくりきていたよ。
村上 今の芳賀さんだったら猫。20年前だったら、やっぱりタヌキ(笑)。
半田 それに僕(巧)が狼のオルフェノクじゃないですか。まぁ犬みたいなものだから、犬と猫で釣り合いとしては面白いなと。
芳賀 猫がよく残っていたなと思いました。ものすごい数のオルフェノクが出ているから。
村上 オクラもいましたからね。
半田 オクラってもう動物じゃないし。
芳賀 オクラは視聴者さんからの公募だったんだよね。
半田 あぁ、あったあった!
藤田 確かに、普通はその発想は出てこない。
村上 草加はオルフェノクになるなら何だったんだろうね。
半田 ワニ……はいたな。
芳賀 ザリガニっている?
村上 いない。じゃあ、ザリガニで!
藤田 すげぇ嬉しそう(笑)。
村上 何か違うような気もするけど、嬉しいからいいか(笑)。アンドロイドになったから、草加はもうオルフェノクにはなれないんですよね。玲くんもなれないよ、ドラゴンに。
藤田 そうですね。もう一回なりたかったな。
芳賀 でも、スマートブレインがあるから。
村上 またオルフェノクの因子を入れればいいんだ。
藤田 そうそう、戻せばいい。アンドロイドの技術があれば、僕いくらでも出られますから。
村上 そうそう。
半田 全員死なないよね。細胞か何か残っていたら、巧だってアンドロイドとして再生できるかもしれない。
――いつでも再登場できる土壌がありますからね(笑)。最後に半田さんから、読者へのメッセージをいただければ。半田 二度、三度観ることで気づくシーンが変わってくる作品だと思うので、ぜひ何度でも観てもらいたいです。そして伝えておきたいのは、決して僕たちは同窓会映画を作るつもりはなかったということ。それは僕ら以上に、白倉(伸一郎)プロデューサーや田﨑監督が、最も避けたかったことだと思うんですよ。
僕らはみんなでまさに夢の続きであり、『555』の新たな出発点になるようなものを作ったつもりなんです。だから、もし次の『555』があるとしたら、『パラダイス・リゲインド』を起点として続けていける。今作はそんな新しいスタートの作品だと思っています。
>>>ファン待望の『555』正統続編に涙!『パラダイス・リゲインド』場面カットを見る(写真17点)(C)2024 石森プロ・バンダイ・東映ビデオ・東映 (C)石森プロ・東映