• 【仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド】メインキャストが語る「新たな出発点」
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2024.02.24

【仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド】メインキャストが語る「新たな出発点」

『555』の世界へ再集結したメインキャストたち。右より園田真理役/芳賀優里亜さん、乾巧役/半田健人さん、草加雅人役/村上幸平さん、北崎役/藤田玲さん 撮影/能美潤一郎

2003~2004年の一年間にわたり放送された、平成仮面ライダーシリーズ第4作『仮面ライダー555(ファイズ)』。当時のオリジナルキャスト・スタッフが集結した、20周年記念の新作『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』が、現在期間限定で上映されている。
乾巧役の半田健人さん、園田真理役の芳賀優里亜さん、草加雅人役の村上幸平さん、北崎役の藤田玲さんの座談会を実施。撮影の裏話や、新作に挑んだ想いを語っていただいた。

■20年ぶりでも変わらない空気感

――今作は半田さん、芳賀さん、村上さんの提案から企画が動き出したと伺っています。

半田 そうなんです。2022年に「来年が20周年だよね」という話をして、僕らが言わないと何もないんじゃないかと思ったんです。「僕らは準備していますよ」と意思表示をするだけでも変わってくると考えて、20周年に何かやりたいと伝えました。そこからはただ待つしかなかったんですが、映画という一番望んでいた形で答えが返ってきた。僕らとしてはもうバンザイという気持ちでしたね。

――藤田さんにも、半田さんたち20周年に向けて動いているという話はあったのでしょうか?

藤田 全然。僕はTVシリーズ後の20年間、全く『555』には関わっていなくて。

村上 正直『555』のこと忘れてた?(笑)

藤田 デビュー作のことは忘れないですよ、流石に(笑)。でも、違う特撮にも出ていましたし、多分もう呼んでくれないだろうと思っていました。

芳賀 拗ねていたんだ(笑)。

藤田 そうそう、「ちぇっ!」みたいな(笑)。だから、『555』で何かやろうとしていると聞き、自分が出ると知った時はビックリしましたね。とても嬉しかったし、皆さんが動いてくれて本当に良かったです。

――現場の雰囲気はいかがでしたか? 特に藤田さんはそれこそ20年ぶりに北崎として出演したわけですが。

藤田 なんか昔どおりだったなって。

芳賀 そうですね(笑)。私と藤田くんは、他の特撮作品でガッツリ共演していたし。

藤田 村上さんとは同じ事務所だから時々会っていて。でも、半田さんとは久々だったので、結構緊張しました。

半田 そうなの?

藤田 はい。デビュー作の現場の主演の方って、今でも自分の中では特別な存在というか。最初に会った芸能人じゃないですけど、それに似た感覚が残っていて。

芳賀 関係性は変わらないもんね、20年経っていても。

藤田 そうそう。後輩がたくさん増えた今でも、やっぱり半田さんはずっと先輩ですから。

半田 玲は周りの男性陣が全員僕より年上だった中、レギュラーキャストでは唯一年下だったんです。それが20年ですごくしっかりしちゃったなというか、「ちゃんと社会人してるじゃん?」みたいな気持ちがありました(笑)。

藤田 当時のままだったら、とっくに仕事なくなっていますから(笑)。

半田 別に素行が悪かったとは言わないけど(笑)、お互いに子どもだったわけです。

芳賀 みんな、いい意味で子どもらしかったですよね。

半田 そうそう。いろいろな仕事を経験して、玲は大人になったなと。ある意味、一番20年の月日を感じました。

芳賀 私もイベントとかではよく会っていたんですが、映像では久々で。今回現場に戻ってきても年齢差とか関係なく、みんなと仲良くさせていただきましたね。クラスメイトに会うような感覚でした。

半田 そうだね。20年前からみんな大人になって、別の現場ではそれぞれ違う姿かもしれないけど、『555』の現場に来ると全く変わらない。

芳賀 でも、大変だった? みんな「子どもだな」って思ってた?

村上 TVシリーズの頃はちょっとね(笑)。みんなよりお兄さんだったから。

藤田 みんなを車で送ったりもして。

半田 今回も村上さんに送ってもらった、俺。

藤田 僕は村上さんに憧れて、最初に車を買う時はオープンカーにしたんです。

半田 悪影響。

芳賀 悪影響って(笑)。

藤田 僕も後輩たちを車で送っていたんですが、今はその後輩が「車を買いました」って報告してくれるんです。だから、村上さんからそういう流れが始まっているんですよね。

村上 いい話。書いてください、これ(笑)。僕は芳賀さんも大人になったと思いましたよ。

芳賀 本当?

村上 今作には草加と真理がちょっと接近するシーンがあって。当時の芳賀さんだったら、朝からイヤイヤモードを出していたかもしれないんですが、今回は普通でした。

芳賀 仕事としてね(笑)。

村上 そう、ビジネスライクな感じで。大人になったなぁと思いつつ、逆に少し寂しい(笑)。

半田 草加とは『仮面ライダージオウ』で共演しているんですけど、真理とは20年ぶりで。プライベートやイベントではご一緒していましたが、巧と真理として現場に立てるというのは、すごく嬉しかったです。懐かしさとは違う、「これこれ!」という感覚があって。

――「これが『555』」的な。

半田 そう。いろいろな意味で初心に戻れました。

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アニメージュプラス編集部

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