• 舞台『千と千尋の神隠し』川栄李奈、福地桃子が千尋役の意気込みを語る
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2023.12.20

舞台『千と千尋の神隠し』川栄李奈、福地桃子が千尋役の意気込みを語る

(左から)舞台『千と千尋の神隠し』2024年再演で千尋役を演じる川栄李奈さん、福地桃子さん 撮影/大山雅夫


――ご自身が演じる千尋は、どんな千尋になりそうですか?

福地 どうでしょう……(まだ見たことのない)川栄さんの千尋が楽しみです。

川栄 (笑)。

福地 舞台ならではの動きがすごく、川栄さんでも難しいとおっしゃっていましたよね。

川栄 上白石さんの映像を参考にして、しなやかな動作や座った状態からいきなり立ち上がる動きなど、試しに家でやってみたのですが……全然できなくて。そういう意味では不安もありますが、そこは先輩たちに教えていただきたいですね(笑)。

福地 わかります! 本当に教えていただきたいですね。千尋の「動き」の面だけで見るとこれは訓練だなと感じます。

――体力に自信はありますか?

川栄 私は結構、体力は自信があります! 福地さん、ありますか?(笑)

福地 どうだろう……(笑)。

川栄 (福地さんは)何だかすごくフワフワしていて。今日、初めて一緒にしっかりお話をしたのですが、これから一緒に稽古していくのが楽しみです。

福地 よろしくお願いします。川栄さんは以前から尊敬する俳優さんのおひとりだったので……すごく嬉しかったです。お稽古をさせていただく時間全てが学びだなと思っています。そして、私がフワフワという感じなのだとしたら、川栄さんは “ちゃきちゃき” していらっしゃるなと思いました。

川栄 流れている時間の感覚が逆、みたいな感覚ですね(笑)。自分はせっかちなのですが、福地さんと一緒にいるとより「せっかちだな」と感じます。でも福地さんは、そのふんわりした感じが素敵です!

――舞台で演じるのが楽しみなシーンはありますか?

川栄 オーディションで、千尋がハクからオニギリをもらって泣くシーンを演じました。そこは(映画でも)印象的なシーンで好きだったのですが、舞台ではめちゃめちゃ走り回って、走り回って、千尋が極限状態を迎えたシーンなんです。観ている分にはいいけれど、演じるとなると、きっと心身ともにもの凄く大変なのだろうなと思っています。

福地 オーディションで演じて印象に残ったのは、ハクを助けるために釜爺に海原電鉄の回数券をもらうシーンです。映画でも凄く印象に残っていたのですが、実際に演じてみて、自分の中に湧き出た感覚・感情を大事にできるシーンかもしれないと思いました。実際の舞台でどのように変化していくのかも含めて楽しみです。

――これから日本国内、さらにロンドンでも公演が行われます。最後に、舞台に臨む意気込みをあらためてお聞かせください。

川栄 いつも舞台はとても緊張してしまうのですが、良い意味での緊張感が観客に伝わるのも、舞台のいいところだと思うので、今回はほどよい緊張感を持って、お客さんと一緒にその空気感を楽しめるくらいの余裕を持って頑張りたいと思います。
人気の高い公演で、これまでなかなかチケットが取れずに観られなかった方もいると思いますが、海外も含めて多くの方に舞台『千と千尋の神隠し』を観ていただけたらと思っています。

福地 世界中から愛されている『千と千尋の神隠し』が、より多くの方に観てもらえる機会に恵まれたのは素晴らしいエネルギーだと思います。そこに参加させていただけるという緊張感もありながら、素晴らしいチームの皆さんとこの公演を走り抜けた時悔いのないよう、一生懸命頑張りたいです。

川栄李奈(かわえい・りな/左)
NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』や、『亜人』『ステップ』などの映画、舞台に出演。2022年にはNHK連続TV小説『カムカムエヴリバディ』で主演を務めた。多くの映画、ドラマなどで活躍中。

福地桃子(ふくち・ももこ/右)
NHK連続テレビ小説『なつぞら』や映画『あの娘は知らない』『サバカン SABAKAN』、ドラマ『鎌倉殿の13人』などに出演。2023年にはドラマ『舞妓さんちのまかないさん』などに出演している。

>>>2024年、千尋役に挑む川栄李奈さん・福地桃子さんの撮りおろしカットを見る(写真6点)

撮影/大山雅夫

アニメージュプラス編集部

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