• 梅原裕一郎が『AYAKA』伊吹朱に重ねた「まだ青く尖った過去の自分の姿」
  • 梅原裕一郎が『AYAKA』伊吹朱に重ねた「まだ青く尖った過去の自分の姿」
2023.07.21

梅原裕一郎が『AYAKA』伊吹朱に重ねた「まだ青く尖った過去の自分の姿」

伊吹朱役を務める梅原裕一郎さん 撮影/大山雅夫


【役と重なる共演者の印象】

――アフレコの際に、監督や音響監督からどのようなディレクションがありましたか。

梅原 「朱の持っている怒りを表現してほしい」というディレクションを頂きました。鞍馬と直接会話をするシーンまでは結構話数があったのですが、それまでにも朱の前で鞍馬の話が出てくる場面が度々ありました。そこで言葉尻に怒りの要素を分かりやすく入れてほしいというご指示を頂いたんです。

鞍馬と相対していない時にも、「この二人は上手くいっていないんだ」という雰囲気を見せることで、直接会話をするシーンがより白熱する仕組みになっているんだなと感じましたね。

――アフレコ現場の雰囲気や、共演者の方の印象を教えてください。

梅原 幸人役の上村(祐翔)君は、ほわっとした柔らかい空気感で話してくれますし、尽義役の寺島(拓篤)さんは、現場の空気を読んで色々な話を振ってくれて、本当に役の通りの印象といいますか。作品の話や雑談ができる雰囲気を作ってくれたのは、やはりこのお二人だなと感じます。

【もし不思議な力を持っていたら?】

――本作にちなみまして、もし梅原さんが朱のような不思議な力を持っていたら、どんなことをしてみたいですか?

梅原 朱の力ですか。現実だと、どう使えるんだろう? なかなか難しいですね……。

――ちなみに、上村さんは癖っ毛なので湿気を全て取り除きたいとおっしゃっていました。

梅原 そんな生活に根付いた答えでいいんですね(笑)。だとしたら、朱の能力を使ってゴキブリを倒したいです(笑)。日々の生活で使うとしたら、そういう感じでしょうか。

――なかなかカッコいいゴキブリの倒し方ですね(笑)。

梅原 ええ。でも倒しちゃうと食べなくちゃいけないですからね。

――それは……ちょっと憚られますね(笑)。

【最後に】

――ずばり、本作の見どころは?

梅原 オリジナルアニメなので、観ている方全員が同じ情報量で話が進んでいくところに面白さを感じます。1話進むごとに少しずつ情報が得られて、「過去にこんなことがあったんじゃないか?」「なぜこういう考えになったのか」と想像しながら観られる楽しさがあると思います。

――最後に、梅原さんから朱に何かひと言、声をかけるとしたら?

梅原 「一度立ち止まったほうがいいんじゃないか」でしょうか。目的があるのは分かりますが、ちょっと破滅に向かっているような気がしてならないので。本人もこのまま進んだらどうなってしまうのか、薄々勘付いてはいるはずですが、「まずいな」と思っていても自分では止まれないと思うんです。なので、周りの人の力を借りて、なんとか立ち止まれないかなと僕は思っています。

>>>凛々しい表情がカッコいい! 梅原裕一郎さん撮り下ろしカットを全部見る!(写真28点)

撮影/大山雅夫

寺林 沙樹

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