• 梅原裕一郎が『AYAKA』伊吹朱に重ねた「まだ青く尖った過去の自分の姿」
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2023.07.21

梅原裕一郎が『AYAKA』伊吹朱に重ねた「まだ青く尖った過去の自分の姿」

伊吹朱役を務める梅原裕一郎さん 撮影/大山雅夫


【梅原さんが期待する「鞍馬と朱の雪解け」】

――島に戻ってきた八凪幸人には、どんな印象をお持ちですか。

梅原 幸人って人を不快にさせることが全くなくて、むしろ幸人がいることで場の空気が良くなると感じていて。朱はクールな人物ですが、幸人に対しては意外と普通に会話しているんですよね。幸人には周りの人を動かす力があるんだと思います。

――では、弟弟子の沙川尽義はいかがですか。

梅原 尽義も幸人同様、ムードメーカーだと思います。でも、幸人が天然なのに対して、尽義は空気を読んでいそうな部分があるんです。いつもお酒を飲んでベロベロになっている、しょうもない兄ちゃんのように映っていますが、本当はすごく冷静に周りを見て、色々と考えながら行動しているところがカッコいいですよね。実は一番大人ですし、一番頼りになるんじゃないかと思っています。

朱も大人っぽい雰囲気はありますが、自分の怒りに任せて行動しているところには子供っぽさを感じます。そういう子供っぽい部分が、意外と尽義にはないんです。大人びているというより、悟っているなと思います。

――兄弟子である鞍馬春秋の印象もお聞かせください。

梅原 鞍馬とは、過去の出来事を経て選んだやり方が違ったせいで、今のところは本当に仲が悪いですよね(笑)。朱も鞍馬のことになると、どうしても冷静ではいられなくなります。でも、人として嫌いというわけではなくて、単にやり方の違いに腹が立っているだけで。お互いに譲れない部分があって……今は相容れない関係ですが、いつか雪解けがあればいいなと思っています。

――ちなみに、梅原さんが個人的に気になるキャラクターはいますか。

梅原 花澤香菜さん演じる一条いばらです。はじめは「冷静な朱の右腕」という感じで登場しますが、物語の中盤からは、等身大の女の子の部分が出てきて、それがすごく可愛らしいんです。感情が見えないロボットのような雰囲気から、徐々に幸人のおかげで変化していく過程が僕は好きですね。

寺林 沙樹

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