NOILION×MIYAVIが語る新曲「RAYS」と『ULTRAMAN』の運命的な出会い

2019年からNetflixで配信され世界中で高い人気を獲得している『ULTRAMAN』が、ついにFINALシーズンを迎えた。オープニング主題歌「RAYS」では、シーズン2オープニング主題歌「3」を手がけたNOILIONとサムライ・ギタリストMIYAVIという２大アーティストの豪華タッグが実現。ドラマチックな展開から希望に満ちたサビメロ、そしてMIYAVIの切り込むようなギターとスリリングなラップが多くのファンを興奮の渦へと叩き込んだ。

シングル「RAYS」配信を記念したNOILIONのボーカル・LIOとMIYAVIへのロングインタビュー後半戦は、いよいよ楽曲制作の裏側へと肉薄、楽曲に込められたそれぞれの思いとは……！？
▲「RAYS」で刺激的なコラボレーションを果たしたNOILIONのボーカル・LIO（左）とMIYAVI　撮影／大山雅夫

＞＞＞【NOILION×MIYAVI】インタビュー前編はこちら！

■アメリカツアーと並行しながら進めた録音作業

――楽曲の「RAYS」は、すごくカッコいい仕上がりになりましたね！

LIO　ありがとうございます！　MIYAVIさんが、すごく大きい力添えをくださったおかげです。元々あった楽曲のポテンシャルを4倍くらい上げていただいたと思っています。

MIYAVI　いやいや、こっちはあんまり何もしていないけどね（笑）。元々NOILIONのみんなが作った楽曲がカッコよかった。僕が頑張ったのは、ウルトラマンのカラータイマーの音をギターで再現してみたところだけ。そこは評価してほしい（笑）。

――制作に取り掛かったのはいつ頃なんですか？

LIO　昨年（2022年）の夏～秋くらいです。

MIYAVI　音作りに関してはチームの方とやり取りさせてもらってたんですが、ちょうどその頃アメリカツアーをやっている最中でして、実際の録音もリモートで作業を進めることになりました。2公演目がニューヨークだったんですけれど、その前日の夜に「RAYS」のラップを収録したのを覚えています。カラータイマーが鳴っている時のギリギリ感が表現できてると思います（笑）

LIO　グローバルなスケールでのレコーディングでしたね。実は、MIYAVIさんと直接お会いできたのは結構最近のことなんですよ。

■自分の魂を削って声をつぶしてでも、歌い切りたいという思い

――楽曲のアレンジにMIYAVIさんのお名前もクレジットされていますが、具体的にどういうアイディアを出されたんでしょうか。

MIYAVI　参加したタイミングで曲はほとんど完成していたので、僕は「演者」としてギターを弾かせていただいた方に近いかも。コード進行やテンション感なんかは少しアレンジと肉付けをさせてもらったけど、LIOちゃんの歌がど真ん中にズドーンとあったので、それを邪魔しないようにということは意識しました。

――とはいえ、やはりMIYAVIさんのギターは強烈な個性を放っていますね。

MIYAVI　ありがとうございます。それはもうギタリストとしてのアイデンティティというか、とても重要なことなので、良くも悪くもクセの強い音になっていると思います（笑）。

LIO　確か私がワンコーラスしか歌ってない最初のデモにMIYAVIさんがギターを乗せてくれて、送っていただいたその音を聴きながら続きを録ったんです。

MIYAVI　そうだ、アニメで流れるTVサイズを最初に録ったんだよね。

LIO　そうです。曲の世界観が見事に表現されたMIYAVIさんの激しいスラッピングギターを聴いてすっかり感化されてしまって、先のワンコーラス目も何セクションか歌い直させてもらったんです。
スタジオの使用時間も2回くらい延長させてもらって、結局朝7時くらいまで録ってたんじゃないかな？

MIYAVI　ええっ、そんな時間までやってたの？

LIO　はい、なので翌日は喉がガラガラでした（笑）。自分の出せるキーのギリギリを出していたのですごくキツかったんですけれど、MIYAVIさんのギターから作品に対するリスペクトや感謝の気持ちなどが伝わってきたので、これは喉をつぶしてでも歌い切りたいという思いで臨みました。

（C）円谷プロ （C）Eiichi Shimizu,Tomohiro Shimoguchi （C）ULTRAMAN製作委員会3