岡本信彦がキャッチー全開のダンスナンバー3曲で魅せる最新シングル

──『Fondant』というタイトルはどのように決めたのでしょうか？

岡本　最初『Kiss me』とか『Kill me』にしようかなと迷ったんです。でも「この曲はラブソングだけど、皆さんが思っているラブソングじゃないんだよ」という意味を込めて『Fondant』と付けさせてもらいました。
歌詞をよく読んでもらえたら、このタイトルが何を指しているのか、だんだん分かってくると思います。受け手側の皆さんにはぜひそれを汲み取っていただいて、自分の人生に紐付けて楽しんでもらえたら嬉しいです。

──『Fondant』のレコーディング秘話などありましたらお聞かせください。

岡本　サビに2カ所ある「Kiss me」は、一番はウィスパーで二番はセクシーに掠れ声、という感じでそれぞれニュアンスを変えて歌いたいと思ったんです。ところが、そうするとどうしても歌に合わなくて……なので、両方ともニュアンスは変えながらも綺麗に聴こえるウィスパーで歌わせてもらいました。
お気に入りはラスサビですね。セリフで入れた「Kiss me」からの「Kill me」で言葉遊びをしつつ、歌詞に込めた本当の意味に一歩踏み寄るような展開になっています。セリフの「Kiss me」はキャッチーになるか違和感になるか……博打ではあったのですが、そこは聴いた皆さんに判断を委ねようと思っています。

──カップリングの『Hot Boat』はどのようなイメージの楽曲ですか？

岡本　僕の中で『Fondant』がキャッチーかつセクシーで攻めた表現の曲だとすると、この曲は大人の雰囲気がありながらも抜け感みたいなものも感じる曲ですね。サビのところでAメロやBメロより音域が下がるメロディラインになっていて、ライブの時に遊び心があったり余裕を感じさせたりするような、メリハリのあるダンスが楽しめるのではと思って選ばせてもらいました。

──BOUNCEBACKさんが担当されている歌詞を読んだ時の印象や、レコーディングで歌ってみた感想はいかがですか？

岡本　「マジで上手だな！」と。収録の時にAKB48の『会いたかった』の歌詞を書かれた方とお聞きして、いろんな歌詞を書ける人なんだとビックリしたんです。音の遊びも面白くて純粋にすごいなと思いました。
レコーディングは、「DADA タダだ」や「ベベベ ベイベー」「モモ燃える」といった同じ言葉が続く歌詞でバグりやすい曲なんですよね。「モモモ燃える」みたいに一文字多くなっちゃいそうで、ちゃんと言おうとすると歌えているのか分からなくなったりして……収録は本当に大変でした。

──ライブ映えしそうな印象の『Fun Fantasy』についてもお聞かせください。

岡本　この曲は原点回帰というか、曲調的には1stミニアルバムのリード曲でもある『未来スケッチ』に近いキラキラ感を持ち合わせつつ、さらに明るいイメージに寄せた曲になっています。
レコーディングでは『Fun Fantasy』の発音をどうするかという問題が出てきたり。和製英語の「ファンファンタジー」と英語の「ファンフェンタジー」のどちらにするかという話になったんですが、僕としては「ファンフェンタジー」と歌うのが気恥ずかしかったのと、聴いてくださる方に違和感をもってほしくなかったということもあって「ファンファンタジー」のほうで歌わせてもらいました。