人気声優14組が挑んだ華麗なるアニソンバトル『声優紅白歌合戦 2023』

声優紅白もいよいよ後半戦に突入。まずは白組・高橋広樹さんがダンサーをバックに、作中で演じたパルコ・フォルゴレそのままに『金色のガッシュベル!!』の大人気曲「チチをもげ！」をノリノリで熱唱。「大丈夫、一番恥ずかしいのはこの僕なんです！」という高橋さんの煽りで、観客たちも「ぼいんぼい～ん♪」のコール＆レスポンスにノッていく。

投げキッスでステージを去った高橋さんに続いて登場したのは、鮮やかなブルーの衣装を着た徳井青空さん。『ラブライブ！』で演じた矢澤にこのセンター曲であり、音楽ユニット「μ's」で歌った思い出深い曲だという「夏色えがおで1,2,Jump！」を、爽やかな歌声で届けてくれる。フィニッシュの「にっこにっこにー」では、会場から喜びの声が上がった。

続けての紅組・TARAKOさんが歌うは、主人公・まる子役を演じる『ちびまる子ちゃん』のEDテーマ「走れ正直者」。歌唱途中で様々なアドリブ演技を入れるサービス満点のステージに、観客は大喝采を送った。

対する中尾隆聖さんは、カラオケで一生懸命練習したという『ドラゴンボール超』OPテーマ「限界突破×サバイバー」で観客のボルテージを爆上げさせる。白組の応援部隊として榊原さん、土屋さん、永塚さんもバックで盛り上げる。またTARAKOさんに刺激を受けたのか、自身が演じるフリーザやバイキンマンのセリフも披露して、会場を楽しく盛り上げてくれた。

熾烈なバトルを繰り広げてきた対戦も、ついに最終組に。紅組のトリを務める冨永みーなさんが和服姿で歌うのは、『サザエさん』のEDテーマ「サザエさん一家」。「初参戦な私がトリということで『大丈夫？』って思っていたんですが、この曲なら」と自信を持って選んだ曲だそうで、耳馴染みのあるイントロから一気に観客の心を掴んだ。

伊藤彩沙さん、中島愛さん、富田美憂さん、そして紅組ＭＣのフリーアナウンサー・松澤千晶さんもステージに勢揃い。イベントグッズのペンライトを振っての応援に、会場はほっこりとした空気に包まれた。

イベントの大トリを務めるのは、白組・古谷徹さん。楽曲が安室透役で出演した『劇場版 名探偵コナン ゼロの執行人』の主題歌「零-ZERO-」と発表された途端、会場から悲鳴のような歓声が巻き起こった。
５年前に一度歌って以来の歌唱ということだったが、福山雅治さんが歌うオリジナルVer.とはまた違う、歌い出しから一気に作品世界へと引き込む古谷さんならではの艶めくような迫力に満ちたパフォーマンスに、観客はすっかり酔いしれていた。

こうして全14組が歌を競い合った対戦プラグラムは全て終了。全声優陣がステージに再登場して、約３時間にわたる歌唱対決の投票結果が発表され、優勝は白組に決定。この結果は出演陣にとっても予想外だったようで、白組MCのアメリカザリガニ・柳原哲也さんから優勝トロフィーを授与された古谷さんは「ホント嬉しいです。台本でもリハーサルでも紅組優勝だったので……」とマル秘な裏話をポロリと口にしてしまい、「やめなさい！」とツッコまれる一幕も。
惜しくも負けた紅組だが、冨永さんは「白組も素敵でしたが紅組も素晴らしかった。また次回、頑張ります！」とリベンジを誓った。
古谷さんも「紅組も白組も頑張りました。声援もたくさんいただきました。ぜひまた次回の声優紅白でお会いしたいと思います。本日は誠にありがとうございました」と感謝の言葉を伝え、大熱戦となった歌の祭典は大盛況の中、終幕を迎えた。

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