『サイボーグ009 超銀河伝説』を生み出した２つのブーム【日曜アニメ劇場】

5月21日（日）19時よりBS12トゥエルビ〈日曜アニメ劇場〉にて、『サイボーグ009 超銀河伝説』が放送される。
石ノ森章太郎が生み出した永遠不滅の名作『サイボーグ009』。本作はその人気が最高潮に達していた1980年公開の劇場アニメ。主人公009＝島村ジョーをはじめとした個性的なゼロゼロナンバー・サイボーグたちが宇宙を舞台に活躍する、オリジナルストーリーが展開される。

『サイボーグ009』は1964年から「週刊少年キング」で連載が開始された、石ノ森章太郎（当時の表記は石森章太郎）の代表作。
それぞれ特殊能力を持つ9人のサイボーグ戦士たちが正義の為に戦う、という王道のヒーロードラマを描く一方、時代の社会状況を反映したメッセージ性、またサイボーグたちの苦悩を描く奥深い作品世界が読者の心を捉えた。その後も様々な掲載雑誌でシリーズは継続し、長きにわたる人気シリーズに。今なお多くのファンを魅了し続けている。

また本作は原作同様、1966年以来、TVシリーズ、劇場版、３DCGアニメなど、幾度にもわたってアニメ化作品が制作されている。
中でも1980年に公開された本作『超銀河伝説』は、石ノ森自身が「原作・総指揮」として関わった劇場大作としてファンの印象に強く残っている１作だ。

宇宙の奥に存在する巨大なエネルギー源・ボルテックス。地球から40万光年離れたダガス星の帝王ゾアは、その力を利用し全宇宙の支配を企んでいた。
ゾアにより滅ぼされたコマダー星の生き残り・サバから宇宙の危機を知らされた009たちだが、その時ヴォルテックスの存在を発見したコズモ博士と001をダガス軍に連れ去られてしまう。
博士と001を救出し、宇宙の平和を守るため、009たちはサバの宇宙船・イシュメール号に乗り込み、広大な銀河へ旅立つ。
道中で遭遇するさまざまな事件、そしてダガス軍との戦闘を繰り返し、物語は最終決戦へ……。

＊「石ノ森」の「ノ」は小さい「ノ」が正しい表記
（Ｃ）石森プロ・東映