• 『BLEACH』の精神世界を歌った「最果て」!SennaRinが語る魅力。
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2022.11.23

『BLEACH』の精神世界を歌った「最果て」!SennaRinが語る魅力。

『BLEACH』の精神世界を歌った「最果て」!SennaRinが語る魅力。

『進撃の巨人』など、数多くの人気アニメ作品の劇中音楽を担当する作曲家・澤野弘之がプロデュースした1st EP「Dignified」でメジャーデビューし、『銀河英雄伝説 Die Neue These 激突』のW主題歌を担当して話題となったSennaRinが、11月23日に『BLEACH 千年血戦篇』のED主題歌「最果て」をリリース。特徴的な低音と透明感のあるハスキーボイスが魅力で、作詞やイラストも手掛けるマルチな才能をもつ彼女に、1stシングル「最果て」について話を聞いた。

――「最果て」は、TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇」』のED曲になってますが、決定した際の感想を教えてください。
Rin 4月13日にメジャーデビューして、その翌週に『BLEACH』のED曲の決定のお話を頂きました。デビュー直後に、こんなに大きなタイアップの話をいただけたので、とっても嬉しく「プレゼントをありがとうございます!」と感謝した記憶があります。

――TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』の初回放送をリアタイで観ていたとツイートしてましたね。
Rin はい! 毎週リアルタイムで見ています!

――ちなみに、『BLEACH』の漫画は、Rin さんが生まれた2001年から連載がはじまりましたが、縁など感じましたか。
Rin はい! 主題歌を歌わせていただけることが決まってから、『BLEACH』の連載開始時期はもちろんですが、『劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY』に茜雫(センナ)という同じ名前のキャラクターがいることを知り、生まれ年や名前に繋がりがあったので、『BLEACH』と関わらせていただける事が運命のように感じています。

――初めに『最果て』の曲を聴いたときの印象はいかがでしたか。
Rin この曲のイントロに入っていたシュッという刀のような音を聴いたときに「これは『BLEACH』だ!」と感じて、『BLEACH』の世界を想像できると思ったので作詞を進めて行きました。

――「最果て」を作詞するときにテーマは決めましたか。
Rin はい。『BLEACH』を観ているときに、精神世界のイメージが記憶に残っていたので、今回の『BLEACH 千年血戦篇』でも、精神世界が重要なポイントだと思い歌詞を書きました。

――「最果て」の詞に、お気に入りのフレーズはありますか。
Rin そうですね。全てがお気に入りですが(笑)、2番の「此の身を裂いて 何が見凝め合うのか対に」という詞は、我ながらよく出てきたなって思います。一護の精神世界にいる内なる虚(ホロウ)や斬月との繋がり、物語の結末はそこにあるということを、この曲で伝えたかったんです。「一護の身を裂いて何が見つめ合うのか、そっと考えてみろ」という、描写がパッと浮かんできて書いた詞なので、このフレーズはすごくお気に入りですね。

――作詞はスムーズに進みましたか。
Rin はい。確認をお願いしてから直しはありませんでした。『BLEACH』の世界にどっぷり浸かった歌詞なので、矛盾したことを言ってないかヒヤヒヤしていたんですが、原作者の久保帯人先生をはじめスタッフの皆さんからも褒めて頂けて、嬉しかったですね。

――Rinさんから見て『BLEACH』の魅力は何ですか。
Rin とにかく格好いいですよね。特に好きなのはキャラクターが発するひとつひとつの言葉、フレーズの残り方がすごく好きで。巻頭歌は、『BLEACH』を読み進める前に全部読み上げたくらいです。マンガの白と黒だけで表現される空気とか、音も聴こえてくるような格好良さ、とても魅力的だなって思います。

――「最果て」というタイトルは、どのように決めたんですか。
Rin タイトルはサビが出来てから決めました。サビを考えているときに、一護と内なる虚(ホロウ)と斬月が引張り合いながら、奪い合いながら、猛スピードで落下していく姿を想像したんです。その中で出来上がった歌詞が「とっかかる奪い合いで 果ての果てのその先へ攫えばいい」でして、その後に、この曲で伝えたい「誰も 見たことのない 最果てが今 僕等の間に視える」という詞が出てきたので、『最果て』に決めました。

――レコーディングはいかがでしたか?
Rin レコーディングは、とてもスムーズに進み3テイクくらいで終わりました。最後に澤野弘之さんのアイディアでイントロ部分の声を収録したのですが、その音源が付くことで曲の雰囲気が変わり、さらに格好よくなったので改めて澤野さんの凄さを感じました。



――『銀河英雄伝説 Die Neue These 激突』の主題歌『dust』と『melt』、今回リリースされる『最果て』など、アニメのタイアップソングを歌ってみての感想や周りの反響などありましたら教えてください。
Rin 『銀河英雄伝説』は、長く愛されているアニメで、どんな反応があるか少し心配していましたが、SennaRinというデビュー前のアーティストが歌う曲を楽しみにしてくださったり、聴いた後には「銀河英雄伝説の世界とマッチしていて感動しました」などコメントをいただけたりと、たくさんの方に受け入れていただけました。アニメファンの方々は、作品と一緒に主題歌も好きになってくださるので嬉しいですね。海外のライブでも、皆さん温かくて、主題歌を歌っている私のことまで知ろうとしてくださったり、好きになっていただけたので嬉しかったですね。

――好きなアニメや漫画はありますか? 子どもの頃にハマった作品や、今も読み続けている漫画など教えてください。
Rin 子どもの頃は『ドラえもん』や『サザエさん』とか観ていました。澤野弘之さんにプロデュースしていただけることになってから、澤野さんの曲を聴くために観始めたのが『進撃の巨人』で、もうドハマリしました(笑)。アニメを最初から最後まで観たのが『進撃の巨人』が初めてで。アニメって面白いんだって思って、それからは『進撃の巨人』のようなダークなアニメが観たくなり、『残響のテロル』や『PSYCHO-PASS』など、次々と観ていきました。いまでは日常的に観るほどアニメを好きになりました。

――3曲のカップリング曲についても教えてください。まずは、ご自身で作詞した『透明な惑星』について教えてください。
Rin 『透明な惑星』のテーマは、自分たちが住んでいる地球が、この先も続いていくのを見ていたいけど、このままだったら見れなくなるんじゃない? どうするの? と、可愛く皮肉った歌になっています。滅亡しないように、よく考えようと言っていますが、全員が危機感を持つのは最後の最後、地球が終わる直前。また会おうねって言ってるけど、結局会えないよね。という歌詞です。

――『Missing piece -WwisH-』と『Till I』についても教えてください。
Rin 2021年に行われた澤野さんのPIANO solo album「scene」発売記念番組で、澤野さんのピアノと私の声だけで、静かな空間で歌わせていただいた、本当に幸せな思い入れのある2曲です。『Missing piece -WwisH-』は、元々好きだったサウンドトラックのメロディに作詞をさせていただけたので、とても嬉しかったです。

――2022年10月7日(金)に行われたワンマンライブ『SennaRin 1st LIVE “Dignified~最果て”』の感想を教えてください。
Rin 初のワンマンライブは、すごく緊張しましたね。サウジアラビアの国民的イベント『ジェッダ・シーズン2022』やカナダのアニメフェス『Animethon2022』への出演など、いろいろな場所で歌わせていただいた経験を踏まえて、そのことを1曲1曲思い返しながら歌ったのですが、あっという間の楽しい時間で、今後のライブに対しての心持ちが変わるほど最高でした。これからも海外を含め、いろいろなところで歌わせていただくので、もっといい歌を歌えるように頑張っていきたいと思います。

――最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
Rin TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』のED曲、「最果て」を『BLEACH』と一緒に愛して、たくさん聴いていただきたいです! ぜひ、ライブにもお越しください!

櫻井靖之

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