• 『ブルーロック』潔役・浦和希が明かす「セリフ丸暗記で臨んだアフレコの裏側」
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2022.10.09

『ブルーロック』潔役・浦和希が明かす「セリフ丸暗記で臨んだアフレコの裏側」

潔世一役を務める浦和希さん


【酸欠になりながら臨んだアフレコ】

――潔を演じていて、やりがいを感じる部分はどこですか?

 作品の中で成長していくキャラクターだというところですね。
監督にも「潔と一緒に浦くん自身もこの作品で成長していってほしい」と言っていただきました。「視聴者の方が感情移入できるように、リアルタイムで一緒に成長していくところを見せてほしい」と。たしかに、潔が成長し続けていくキャラクターなのに、僕自身が成長していないと、潔にどんどん置いていかれちゃうんですよね。

潔は頭が良くて、誰かがやっていたことや教えてもらったことを、自分の中で咀嚼して、そこからひらめきが生まれて……ということができるキャラクターなんです。でも、僕はそんなに頭のいい人間じゃない。じゃあ、どうしたらいいか考えたときに、やっぱり潔以上に考えるしかないなと思って。

何度も原作を読み返して、「このときは、こういう風な感情じゃないかな?」と考えたり、実際に同じようなシチュエーションを作り出して、「自分はどう思うかな?」と試してみたり。収録のときは、そうやって考えたり試したりした集大成を出す場だと思っているので、最近は生活全体が『ブルーロック』に染まってきつつありますね(笑)。楽しいです。

――浦さんだからこそできる役なのかもしれませんね。

 僕は、技術や経験で言えば、もちろん他の先輩方には劣ってしまうんですが、「潔をやることに関しては誰にも負けないぞ!」という気持ちで、彼と一緒に自分も成長していけるよう、日々工夫しながら頑張っています!

――では逆に、潔を演じる際に苦労された部分は?

 プレーシーンのときなんですけど、潔のセリフが続いて、そのあと潔のモノローグが入って、またすぐに潔のセリフが続いて……ということが多いんです。それをプレー中の運動量も意識しながら演じると、本当にフラフラになってしまって。たぶん誰にも気づかれていないと思うんですが、途中酸欠になってしまったことも何回かありました。その時はすごく悔しかったですね。「こんな理由でやり切れないんだ」と思って。

それからは、もっと自分の体力面を強化するためにランニングを始めました。体を鍛えたら、より潔らしいセリフ回しができるんじゃないかと考えて、彼にできる限り身体面も近づけるよう努力しています。

【市川蒼さん演じるイガグリは、煩悩感たっぷり】

――個人的に気になっているキャラクターを教えてください。

 イガグリ(五十嵐栗夢)です! 彼、本当に面白くて可愛らしいんですよね(笑)。煩悩の塊のような存在で、「自分もこんな風に生きられたらな……」と、うらやましく思ってしまうキャラクターでもあります。

なので、イガグリ役が決まるまでは「誰が担当するんだろう?」とワクワクしながら考えていたんですが、市川蒼さんが演じられると聞き、最初は少しびっくりしたんです。というのも、これまで市川さんにお会いして感じていたイメージと、イガグリのキャラクターがあまりにもかけ離れていたので。

でも、実際にアフレコが始まって、市川さんのお芝居を聞いた瞬間に「すごい! 目の前にイガグリがいる!!」と感動しました。煩悩感たっぷりの素敵なお芝居なんです!

――視聴者の方も、市川さん演じるイガグリは要チェックですね!

(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

寺林 沙樹

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