• 『ブルーロック』潔役・浦和希が明かす「セリフ丸暗記で臨んだアフレコの裏側」
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2022.10.09

『ブルーロック』潔役・浦和希が明かす「セリフ丸暗記で臨んだアフレコの裏側」

潔世一役を務める浦和希さん


【アフレコで要求された「聞いた人がトラウマになるほどの強い念」】

――海渡翼(かいとたすく)さんのインタビュー時に、浦さんが第1話の台本をまるまる暗記していたエピソードをお聞きしました。

 そうなんですよね。でも実は、全部暗記しようと思っていたわけではないんです。はじめは「潔の感情が最初に爆発する河原のシーンだけ、台本を読まずにいきたいな」と考えていて。そこのシーンは、できるだけ自分の素直な感情を出せるようにしたいと思いながら台本を読み込んでいたら、いつの間にか全部覚えちゃって(笑)。それでアフレコのとき「もう台本要らないや!」と思って、台本無しで臨んだんです(笑)。

――それにしても1話分を全て暗記はすごいです。

 今日、他話数の台本を見返してみたんですけど、第1話が一番書き込みが少ないんですよね。それだけ自分の中に全部入れ込んでから臨んだ話数だったし、入れ込む時間もあった話数なので。原作の漫画自体も第1話は何回も読んでいたので、あまり覚えようとしていなくても自然と暗記できていました。それくらい僕にとって第1話は、特別な話数でした!

――アフレコの際、印象に残っているディレクションはありますか?

 第1話を録る前に、『ブルーロック』アニメ化発表ティザーPVの収録があったんですけど、そのときに「浦さん、殺す気でやってください」と言われて。最初は「え?」と思ったんですけど、監督から「とんでもないものがこの一言(ティザーPV中の「世界一のストライカーになるのは、俺だ!」のセリフ)には含まれています。これを聞いた人はみんな震え上がって、ただただ立ち尽くすことしかできません。それくらいの強い念を込めてください。一生トラウマになるレベルでお願いします」と説明されて、スッと納得できたんですよね。

この作品は「相手を倒す!」という爽やかなものじゃなくて、「相手をぶっ飛ばして、それで自分が一番をとる」という泥臭さや強い信念がテーマだと思っていたので、監督のディレクションもすんなり入ってきたんです。なので、僕が殺す気でやっているのを楽しく聞いていただけたらと思います(笑)!

【小野友樹さんと一緒に帰った日のエピソード】

――共演者の方との印象的なエピソードはありますか?

 小野友樹さんと一緒に収録があった日に、「駅まで一緒に歩きながら話そうよ」と言っていただいて、2人で帰ったことがあったんです。そのときに小野さんから「おすすめのジェラート屋さんがあるんだけど、行かない?」と言われて、心の中で「ジェラート屋さんって、小野さん可愛いな」なんて思いながら、お店に向かっていたんですけど、まさかの臨時休業でお店が閉まっていて!

結局そのあと違うお店に行って、パフェをご馳走していただいたんです。食べ終わってお店を出たあと、また駅に向かって歩いていたんですが、小野さんが急に立ち止まって「ちょっとここ寄ってもいいか」と言いながら指差したのが、ジェラート屋さんで(笑)。

――どうしてもジェラートが食べたかったんですね(笑)。

 そうだと思います(笑)。それで結局、パフェを食べたあとだったんですけど、2人でジェラートも食べて。いろいろお話もできて、楽しかったです。
今は分割収録で、先輩方と話せる機会も限られているので、そんな中でお時間を作ってくださったことが、すごく嬉しかったです!

――微笑ましいエピソード、ありがとうございました!

(C)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

寺林 沙樹

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