• 『神クズ☆アイドル』上田瞳・大地葉・石見舞菜香が作品の魅力について語り合う!
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2022.05.29

『神クズ☆アイドル』上田瞳・大地葉・石見舞菜香が作品の魅力について語り合う!

(C)いそふらぼん肘樹・一迅社/「神クズ☆アイドル」製作委員会


<上田瞳・大地葉・石見舞菜香オフィシャル座談会全文>

――原作を読まれたときの印象をお聞かせください。
上田 アイドルものというと、ナンバーワンやセンターを目指すような前向きでキラキラした熱いものが多いイメージだったのですが、主人公の仁淀くんはそれとは正反対でしたね(笑)。しんどいことが嫌いで、できればアイドルを辞めたい仁淀くんが、幽霊のアサヒちゃんと出会うことによって変わっていく姿が面白いし、二人の温度差や周りのオタクのリアクションなども全部面白くて、一気に読んじゃいました。

石見 私もアイドルを推している側の人間なので、キラキラしたアイドルには馴染みがあったのですが、仁淀くんみたいにやる気がないというか、「楽して稼げる仕事がしたい」を動機にアイドルをしている人はとても新鮮でした(笑)。アイドルって大変なことや辛いことを隠す仕事だと思うのですが、それを素直にお客さんの前で出していて、しかも「それが好き!」というファンもいるところが面白いし、素敵だなと思いました。

大地 オタク側の気持ちがものすごくリアルに描かれていますよね。オタクだったら共感できる内容が随所に散りばめられていて、自分も登場人物に共感しながら楽しく読ませていただきました。アニメ化の話もオーディションの話もない頃から読んでいた作品なので、こうして関わらせていただけることになってビックリしています。

――演じられているキャラクターとの共通点や共感したところはありますか?
上田 私自身もオタクなんですけれど、河川敷のように言語化できるほどの語彙力がないんですよ。とりあえず「好き〜!!」という感じのオタクなので、共感はありつつも、「『息してて偉い』ってこういう感情で言うんだ!」というようにオタクが表現する言葉をこの作品を通して学びましたね。オタクとしての語彙も増えましたし、他作品のライブシーンのガヤに参加するときにとても役に立ちました(笑)。

大地 私が演じさせていただいているツギコさんは、とにかく貢ぐタイプのオタク。私も好きになったものには際限なくお金を出してしまうタイプでして、本当に残念なことに大変共感できてしまいます(苦笑)。だから演じていても、リンクし過ぎて「自分の言葉かもしれない」と思いながらセリフを発することが多かったですね。

石見 しぐたろは学生オタクで、私も学生時代からオタクだったので、そこは共通ポイントですね。居酒屋ではありませんがファミレスに集まって、「今日の推しはどうだったか」みたいなトークをしていました。

上田 結局我々三人もオタクだったよね。

大地 そうだね。話を聞いたら案の定みんな結構なオタクだった。

上田 アフレコの休憩中に話をしていたら、舞菜香ちゃん(石見さん)と好きなアーティストが一緒だということが発覚したんですよ。そこから急に距離が縮まった気もするから、やっぱり同じ好きなものがあるとオタクってグッと距離が近くなるんだなと思いました。

石見 推しも一緒でしたよね。だから一瞬、「同担拒否だったらどうしよう!?」みたいな雰囲気になったりもして(笑)。

大地 私は基本的に二次元オタクなので、リアルな人間の現場に行くことがなかったから、二人の話を聞いていて勉強になりましたね。

上田 第1話の収録の後、三人で改めてゆっくり話せる機会があって。そこで盛り上がった後から、居酒屋でのシーンがさらにやりやすくなった気がします。

石見 お互いどのジャンルのオタクを通ってきたかという歴史や、推すにあたって何を基準にしているかという推しルールを語ったりしました(笑)。みんな人見知りだったんですけれど、そこで一気に仲良くなりましたね。

大地 あのとき話せていなかったら、ここまでリアルな距離感、会話感は出せなかったんじゃないかなと思います。

――アフレコはいかがでしたか?
石見 ずっと楽しかったです! 今ってライブに行けたとしても声が出せないじゃないですか。だから心から応援して声を出せるシーンがすごく気持ちよくて(笑)。
それと、それぞれのオタクならではの感性でみんな演じるので、「その引き出しはなかった!」というものが次々と飛び出てくるんですよ。そこも面白いところでしたし、その熱量が皆さんにも届いたらいいなと思いながらやらせていただきました。

大地 そうですね、自分の中にあったオタクの引き出しを最大限に出して、いかに面白くできるかを考えて毎回アフレコに挑んでいました(笑)。テスト収録の後に本番を録るという形なのですが、「テストより面白いことをしないといけない!」という謎の使命感がありまして。みんなも絶対に面白いことをしてくるから笑わないように……と覚悟を決めて臨んではいましたけれど、演じる部分ではとくに苦労はなくやれましたね。

上田 私は逆に第1話は結構苦戦しました。考えすぎてしまうタイプなので、河川敷の叫び台詞を、叫びのバリエーションや温度感を計算して細かく数字にしていたんですよ。でも、原作のいそふらぼん肘樹先生から「河川敷は普段は普通だけれど、オタ活をしているときはたがが外れるタイプ。そこのメリハリを大事にしてほしい」といったお話をいただいて。それで、頭で考えてメリハリを作るのではなく、何も考えずに愛を叫ぶという方向にシフトしてから、徐々に体に馴染んですんなり収録できるようになりました。

★アニメ公式サイト
★アニメ公式Twitter:@kamikuzu_PR

(C)いそふらぼん肘樹・一迅社/「神クズ☆アイドル」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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