• 浪川大輔が最新シングルで届ける生命と音楽の力強い “鼓動”
  • 浪川大輔が最新シングルで届ける生命と音楽の力強い “鼓動”
2022.05.23

浪川大輔が最新シングルで届ける生命と音楽の力強い “鼓動”

8thシングル『鼓動』をKiramuneレーベルよりリリースした浪川大輔さん


――レコーディング時に苦労した点などはありましたか。

浪川 実は曲のキーが以前よりちょっとずつ上がっていて、さすがに上げすぎじゃないかと相談して、全体的に半音下げてもらったものもあります。でも、自分の限界のところで歌っていることに変わりはなく……どの曲も大変でした。限界キーを使っているので、とくにファルセットと地声との間が苦労します。頭をクラクラさせながら歌いました(笑)。

――MVは、ノンストレスバンドの皆さんと躍動感あふれる映像になっていますね。撮影中の印象的なエピソードなどがありましたら教えてください。

浪川 ライブが近いこともありましたし、ノンストレスのメンバーと一緒のほうが力強さが出るかなと。あと、オーソドックスなバンドスタイルの撮影って、最近はやってなかったですし。
映像のイメージは、心臓って普通は見えないんですが、いつだってめっちゃ頑張って動いているということを、綺麗には表現したくないなというとことから始まりました。それに、僕も含めてバンドメンバーもみんないい歳ですし、男臭い感じでもいいのかなって。

監督とは、何度も打ち合わせのやり取りをさせていただいて……予算的な問題もあって、なかなか最初にイメージしていたような内容は難しかったんですけれど、ものを作る時ってだいたいそうですからね。最初にこういう風にやりたいなと思っても、いろんな人の意見を聞いたり相談したりして成り立っていくものなので。出来上がった映像には満足していますし、後悔は全くないです。

――7枚目のシングル『wonderful days』の制作のあたりからコロナ禍に突入し、ライブの延期なども経験した上で、ようやく有観客ライブを開催することができるようになってきました。そうした状況下において、音楽にどのような力があるなと感じていますか?

浪川 コロナ禍で世界中の人がいろんなことを変えざるをえなかった中で、やっぱり“音楽は強い”という思いは変わらなかったです。むしろその力は、より強くなったと感じるくらいです。
音楽って大昔から現在までどんな状況になっても廃れない、圧倒的なパワーを持っているんです。僕はほんの少しその力をお借りして、何か伝えることができたらと思っています。

――浪川さんご自身にはどんな影響がありましたか?

浪川 音楽には人を変える力もあるということを、身をもって知りました。きっと音楽活動をしていなかったとしても、リスナーとして音楽を聴いて励まされたり心が柔らかくなったりしながら、今とはまた違う自分がいたと思うんです。
だけど、こうやって自分自身として歌う機会を与えてもらって、音楽活動での経験でずいぶん自分も変わったと思いますし、頑張ることができるエネルギーの源ができたと感じています。

中年を迎えて、こんなに踊ったり歌ったりするとは思ってなかったですもん(笑)。気持ちはともかく、身体はしんどいですから。ライブの後も達成感というよりは、「あの時ああすればよかった」とふと顧みたり。
でもそれは後悔じゃなくて「次に生かそう」という気持ちが大きくて。やっぱり観てくださる方の存在があってこそ頑張れるので、応援してくださる皆さんにはとても感謝しています。

>>>【関連画像】浪川大輔さん8thシングル『鼓動』のジャケットなど全て見る(写真4点)

アニメージュプラス編集部

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