水島精二の仕事を支える「頼れるデジタルツール」

――現在、水島監督の作業はどのようなデジタルデバイスで行われているのでしょうか。

水島　今はCLIP STUDIO PAINTというソフトで絵コンテを描くようになりました。スピードはもちろん、コピペに拡大縮小、ページ設定や簡単な彩色もできますから、単純に作業効率の良さが圧倒的です。
あとは「Final Cut Pro」という映像編集ソフトを使って、撮影素材を編集したり仮の音を付けたりして、スタッフに自分のイメージを共有できるようになったのも大きいです。
仕事を楽にしていく、ということを言い訳にしてMacBookやiPadといったデバイスやソフトを新しく買い続けている感じです（笑）。
▲特別に水島監督のカバンの中身を拝見。パソコン1台とタブレット2台がメインで、紙資料などはまったく見当らない。

――本日持参されたこれだけのお荷物で、外でもスタジオと同じような環境で仕事ができるというのは本当にすごいことですね。

水島　ええ。最低でもメイン作業用と、参考資料を見るためのデバイス２台を持ち歩いていて、それで大体の作業がこなせるんです。

▲水島監督の実際の作業風景。

――水島監督がデジタル系デバイスをチョイスする際には、それなりのこだわりがあるのではないですか。

水島　まず単純に見かけが大事ですね（笑）。その意味ではWDのMy Passport SSDのデザインは可愛くて、すぐ気に入りました。本当に小さくて軽いですしね。

――初めて持った時、携帯のモックじゃないかって思うくらいに軽くて、本当に驚きました。

水島　「本当に中身入ってるの？」って思いますよね（笑）。ちょうど『フラ・フラダンス』（2021）の作業が終わる頃、自分がここ最近やってる作品の完パケデータをHDから、ある程度の作品ごとにバックアップしようって思って購入したんです。映画1本150GB程度なので、結構入りますしね。パッケージソフトの見本も貰うんですが、人に貸したりしてすぐなくしちゃうし、配信もありますけど知らない間に終了していたりするじゃないですか。なので、自分の作品データはしっかり保存しておきたいな、と。

水島監督が愛用するポータブルストレージは、ウエスタンデジタルのWDブランドである「My Passport SSD」。SSD（ソリッド・ステート・ドライブ）は、SDカードのようなNANDフラッシュメモリーという半導体素子を使った記憶装置だ。
最大1050MB／秒の読み出し速度と最大1000MB／秒の書き込み速度を実現、最大4TBの容量を備えているので、いつでもどこでもデジタルコンテンツにアクセス可能だ。
さらにパスワード対応256ビットAESハードウェア暗号化で大切なデジタルコンテンツを保護、洗練されたアルミデザイン筐体はカラー5種から選ぶことができ※、約2メートルの高さからの落下にも耐える耐衝撃性を備えている。
※4TBはグレーのみ。

――WD My Passport SSDの実際の使い心地はいかがですか。

水島　データの書き込みは相当速いんじゃないですか。昔はデータをごそっと転送すると、夜に始めた作業が終わったのは翌朝だった、なんていうこともありましたけれど、My Passport SSDだとあっと言う間ですからね。スピード感がまるで違う。耐久性もありますし「これは何個か追加して買わなきゃ！」って思っています。
あと、サイズ感が良いですね。USBメモリだと逆に小さすぎて、よくなくしてしまうんですよ（笑）。このサイズなら、まず見失わないですから。

――他に気に入った部分はありますか。

水島　他社のSSDだと、Macに認識させるのに一苦労するのもあって。使用前に中身をリライトしないといけなかったりして、それが面倒でついそのまま放置しているものもあったりするんですが、このSSDはMacでもすぐ使える仕様になってるんです。それがすごくありがたかった。それも、My Passport SSDを選んだ理由のひとつです。逆にスタジオのパソコンはメインがWindowsだったりするので、相互でデータを読み込めるのは本当に助かります。

――重いデータも楽々入れられてカジュアルに持ち歩ける。実に頼もしいですね。

水島　クラウドにアップされたデータにアクセスすることもできるんですが、地域によっては電波や回線の問題でネットに繋がらないことがあるんです。あと通信環境が整っていても、ダウンロード中に「メモリがいっぱいです」って表示されて、慌てて何かのデータを捨てなきゃいけないなんてこともありましたしね。

――そういう事態の時も、小さくて大容量のMy Passport SSDがあれば問題ないわけですね。ちなみに、水島さんから見て、今後SSDがこんな風に進化してくれれば、という希望はありますか。

水島　利便性と耐久性はかなり満たされていますし、単価もこれからさらに安くなっていくんじゃないかという期待もあります。それで、今後もさらにカッコいいデザインを出していっていただけたら、もう言うことはないですね。今、ウエスタンデジタルにはゲーム用の黒いSSDがあるでしょう？ （WD_BLACK P50 Game Drive SSD）あれもカッコいいんですよねー、今度絶対に買います！