――アフレコ自体は、皆さん揃って収録できたのでしょうか。保志 そうですね。三蔵が別行動するまでは、ほとんどこの4人で収録することができました。コロナ禍で分散収録するようになってから、こんなにもメインキャストが揃って収録できた作品は、僕はこの作品だけ。掛け合いをしながら演じられたことが、貴重でした。思い返せば、『最遊記』は昔から、4人が集まって収録できるようにスケジュールを組んでくださっていましたから。
――だからこそ、4人の会話劇の空気感がとてもリアルで魅力的なんですね。保志 ちなみに、収録の時は平田さんが大体うるさいです。
平田 よく言う。まあ保志くんから見たら、そうなるのかもね。でも僕ら3人から見たら、一番うるさい人は違う人だと思うよ。
保志 違うんですって(笑)! 僕がうるさくしてるんじゃなくて、僕がやけにいじられるから結果的にそうなるだけで。
平田 はいはい、この続きはまた別の機会にね。
――(笑)。キャスト陣の関係性も、相変わらず素敵ですね。平田 最初からずーっとこう。今でも思い出すんだけど、昔は取材が多く、収録するたびにアフレコスタジオの1階とか社長室とかで取材があったじゃない?
関 あ~あったねぇ、社長室でやったこと。
平田 その時、廊下で4人集まってはワイワイやってた。
関 クマがいたところだ! 懐かしいわ~。
石田 その頃からずっとこんな感じです。
――今、皆さんが一斉に懐かしそうな表情を浮かべているのを見て、それだけ濃い時間だったんだなと伝わってきました。関 ですね。当時と変わったことと言えば “後光ライト” が置かれたことくらい。
保志 あはは!
――後光ライト……?関 ある時、台本の文字が読みにくくなっちゃったことがあって。翌週アフレコに行ったら、スタジオにリング状のライトが置かれていて、それが僕の後ろから台本を照らしてくれるようになったんです。
――まさに、三蔵様から後光が……!保志 あれは楽しかったですね。
石田 そういうフィジカルな変化を除けば、メンタル的なことや現場の雰囲気はまったく変わらずでしたね。保志くんをネタに場を温め、それを享受させてもらいました。僕がそのポジションだったら耐えられないと思うので、保志くんは凄いなと思います。
保志 確かに、石田さんがいじられてるのは見たことないですね。
関 保志くんの場合は、自ら火に飛び込んでいって場を温めている節がありますから。
保志 (笑)
石田 そうやって火に飛び込んだ後、保志くんは燃え尽きずにちゃんと火を潜り抜けてくるので、やっぱり素晴らしい才能だと思います。
関 もはや火の鳥だね。
保志 最近は、飛び込んだ後にどうやって潜り抜けるかも楽しみなんです。
石田 そこまで!? 極めたね~!
関 まあ、こっちから見てると、全然分からないけどね。
更なる暴露話が飛び出す? インタビュー後編は3月25日公開予定です。
>>>三蔵一行の魅力が満載『最遊記RELOAD -ZEROIN-』名場面を見る(写真17点)(C)峰倉かずや・一迅社/最遊記RE PROJECT