• 古川慎『我、薔薇に淫す』で味わうアニメ&アーティストの世界
  • 古川慎『我、薔薇に淫す』で味わうアニメ&アーティストの世界
2022.02.16

古川慎『我、薔薇に淫す』で味わうアニメ&アーティストの世界

4thシングル『我、薔薇に淫す』をリリースした古川慎さん

古川慎さんが2月16日にファン待望の4thシングル『我、薔薇に淫す』をリリース。タイトルチューンは好評放送中のTVアニメ『薔薇王の葬列』の第1クールオープニングテーマとして作品世界に鮮烈な彩りを添えていて、カップリング曲が異なるアニメ盤・アーティスト盤の2バージョンが発売される。
作品の世界観と古川さんの音楽性をたっぷりと味わうことができる楽曲はいかにして生まれたのか、お話をうかがった。

【Voice Feature:33 古川慎】

──アニメ『薔薇王の葬列』の主題歌を担当されることを聞いた時の感想は?

古川 タイアップが決まりそうだという話を聞いてから原作コミックなども読ませていただいたのですが、中世イングランドを舞台にした壮大な世界観で構築された作品で、このようなアニメのオープニングテーマとして使っていただけること、本当に嬉しく思いました。

──『我、薔薇に淫す』の曲を最初に聴いた時の印象はいかがでしたか?

古川 シンフォニックな印象が強く、「カッコいいなァ!」と思いました。作品世界とも相関性がありますし、僕自身こういった曲のテイストは大好きなので、すごく盛り上がりましたね。

──作詞はALI PROJECTの宝野アリカさんが担当されていて、これまた異彩を放つ内容になっていますね。

古川 僕も声優としていろんな言葉に触れながら生きているわけですが、宝野アリカさんならではの世界観を味わえるワードチョイスは本当に凄いですね。こちらの想像を超えた表現で彩られた単語が的確に散りばめられている歌詞にすっかり圧倒されました。

──レコーディングの際に、特にこだわられた部分はありましたか。

古川 ディレクションの際にサウンドプロデューサーの桑原(聖)さんから、主人公リチャードの要素を楽曲に取り入れてみてはどうか、という話をいただきました。

――それは具体的にどんなことを?

古川 リチャードの男女2つの性を持っている点を組み込んでみよう、ということになり、1番のAメロBメロでは中性的な雰囲気での歌唱を意識しました。ただ、その「中性的」という部分を探るのは非常に大変で……(笑)、声変わりしていないぐらいの年齢であるリチャードの声色のイメージを僕の歌声で表現しようと、いろいろ試行錯誤しました。
音程についても、高い音が続くとそれだけ声も張り上げ気味になり中性的な表現が難しくなることから、「一つキーを下げてもいいですか」と相談させてもらって。下げた状態で楽曲の雰囲気が崩れないようにバランスをとってOKが出たところで、やっと収録に入ることができました。

──そんな苦労を経て完成した楽曲が使われたOP映像をご覧になった感想は?

古川 すごいですよね……って、語彙力がなくてスミマセン(笑)。アニメのオープニングを担当させていただいたのは今回が2回目なのですが、前の『啄木鳥探偵處』の曲『本日モ誠ニ晴天也』は大正時代の日本という時代性と色鮮やかな作品イメージをベースに軽やかに物語の幕を開いていく雰囲気だったんです。
でも今回は、非常に重々しいニュアンスが込められた開幕となっていて、自分が歌っているのにも関わらず「このアニメ、面白そうだぞ!」と思わず唸ってしまうぐらいのパワーを感じられる映像になっていると感じました。未見の方にはぜひ観ていただきたいですね。

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事