• 『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』チョーさんも驚きの注目点
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2022.02.10

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』チョーさんも驚きの注目点

(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会


──薮は次元潜航艇のクルーも自身の家族のように感じている風に見えますが……。

チョー それとはまた違うものなんでしょうね。彼らは信頼できる仲間で、ぶっちゃけ薮がいなくても生きていけるんですよ。でも、家族は違います。薮にとって妻と子供は、自分を頼ってくれる初めての存在だったと思うんですね。自分がいないと死んでしまう赤ちゃんを全身全霊で守る、そんな感じに近いのかな。「俺が頑張らないとダメだ」って思わせてくれる存在、そこが大きな違いだと思っていますね。
とはいえ、実は薮が自分でそう思ってるだけで、向こうからしたら「いらない」って言われる存在なのかもしれないんですけれど(笑)。

──そんなことはないですよ(笑)。では薮に絡んだ『2205』で印象に残ったセリフやシーンなどありますか。

チョー 家族の映像を見ながら「どん底の時っていうのは、素晴らしいことがすぐそこで出番待ちしてるんだぞ」って言うセリフがあるんですが、それって薮の歩みそのものだなって思ったんですね。
どんなに今が辛くても、次はきっといいことがある。逆にいいことがあっても、また次は悪いことが来るかもしれない。生きてると、そういうことがずっと続いていくんだよって子供たちに語りかけつつ、実は自分に言い聞かせているシーンは印象に残っています。
▲運命に翻弄される薮の生き様も『2205』の大きな見どころの一つとなった。
──ありがとうございます。話は変わりますが、チョーさんは『宇宙戦艦ヤマト』の原作シリーズを当時ご覧になられていたんでしょうか。

チョー 最初のTVシリーズがやっていたのは、周りに聞いてみたらどうやら僕が高校生くらいの頃らしいんですよ。部活を早く終わらせて家に帰って、「地球滅亡まであと○○日」っていうのを毎週楽しみにしていた記憶があります。

──では、当時の薮にどんな印象を……?

チョー 全く憶えてないです(笑)。同じ演じる役で言うなら、やっぱりアナライザーの方が強く印象に残ってますね。緒方(賢一)さん、すごい自由に演じていたなぁって(笑)。あとデスラー総統を演じていた伊武雅刀さん、後で『スネークマンショー』を聴いて「え? こんな面白いことやる人なんだ!」ってビックリしたのを鮮明に憶えていて、そこで改めて声優っていう仕事は面白いんだなって感じた記憶があります。

──緒方さんから引き継いだアナライザー役ですが、演じる上でのポイントはありますか。

チョー 緒方さんの演じられたアナライザーはひとつのキャラクター、ある意味人間的だったのですが、今回は完全に機械としてのアナライザーをやるということでしたので、そこはもう前とは別物として演じています。一見生きているように反応していても心がないという、何ともいえない悲しさを感じさせるところが好きなんです。

──今後アナライザーに期待したいことなどありますか。

チョー もしこれから『ヤマト』の新作が作られていって、作中でもっとAIの技術が進んでいけば、より人間的な喋り方をするようにアナライザーが進化するんじゃないか、という期待はありますね! 昔の緒方さんみたいにダジャレを言ったりする、個体差のあるアナライザーが出てきたりするんじゃないかと(笑)。

──それは楽しみですね! では、最後にファンの皆さんにメッセージを戴けますか。

チョー 僕は劇場に足を運んでくれるみなさんのことをファミリーだと思っています。ぜひ「ヤマト家族」みんなで、ヤマトの世界を楽しみましょう!

チョー
12月15日生まれ。俳協所属。主な出演作は『ONE PIECE』(ブルック)、『ぼくは王さま』」(王さま)、『1日外出録ハンチョウ / 中間管理録トネガワ』(大槻太郎班長)、『十二大戦』(必爺)、『メルクストーリア -無気力少年と瓶の中の少女-』(ジャモ)、「いないいないばぁ!」(ワンワン)ほか。

>>>『ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 ‐STASHA‐』場面カットを見る(写真27点)

(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会

アニメージュプラス編集部

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