• 『ヤマト2205』はデスラーとスターシャの愛のドラマ! 山寺宏一&井上喜久子SP対談
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2022.02.09

『ヤマト2205』はデスラーとスターシャの愛のドラマ! 山寺宏一&井上喜久子SP対談

山寺宏一(左)と井上喜久子(右)/撮影=大山雅夫

想像を絶する敵との激闘のはてに、明らかになるイスカンダルとガミラスの衝撃の真実……!
古代進艦長率いるヤマトの新しい航海を描く『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』。
2021年10月に上映された『前章 -TAKE OFF-』に続き、2月4日に『後章 -STASHA-』が上映となった。
今作では、『宇宙戦艦ヤマト2199』から描かれていたイスカンダルとガミラスに関する大きな “謎” が明らかになり、同時にデスラーとスターシャのドラマが物語の大きな見どころとなる。
スターシャとデスラー、それぞれが胸に秘めた想いと、真実が明かされた先の選択——そこで表現される複雑な感情を、スターシャ役の井上喜久子と、アベルト・デスラー役の山寺宏一に語ってもらった。
▲山寺が演じたデスラー。▲井上が演じたスターシャ。▲真実を知ったデスラーはスターシャに銃口を……

★掘り下げられたデスラーとスターシャ★

ーー後章のサブタイトルが『STASHA(スターシャ)』だと聞いた時は、どう感じましたか。

山寺 ズバリ、来たなという感じです。そして台本を読んで、イスカンダルとガミラスの関係についてスターシャから語られる事実に驚愕しました。

井上 私もサブタイトルを知ってびっくりしました。何かの間違いじゃないかと思うくらい(笑)。でも、確かにそのタイトルが付いてもおかしくないくらい、スターシャからいろいろな秘密が語られますから。台本を読み進めるうちに明かされていく真実には、私も驚愕しました。でも、謎が解かれた部分も多かったので驚きつつとても納得がいって、「ああ、そうだったんだ……」という気持ちにもなりました。

ーー井上さんは『ヤマト 2199』からスターシャを演じられました。今、振り返ってスターシャにはどんな印象を抱いていらっしゃいますか。

井上 スターシャは素晴らしいキャラクターなので、『ヤマト 2199』から今回の『ヤマト2205』まで、ずっと緊張感が拭えないところがあります。心のどこかで「ああ、私なんかでいいんだろうか」というくらい。星の女王としての重責、苦しみ、悩みをたくさん抱えている女性なので、彼女のその深い思いを私がどれだけ表現できるか……スターシャというキャラクターと寄り添いながらも、どこか自分自身との戦いでもあった気がします。

ーー山寺さんは、井上さんが演じたスターシャを見てどう感じていますか。

山寺 もう、喜久子ちゃんしかいないなって。

井上 そんな……とんでもないですよ(笑)。

山寺 ずっと昔からやっていたんじゃないかという印象さえ受けましたね。神々しさ、凜々しさ、そして儚さみたいなものも感じられて。これは、とっても難しいと思うんです。演じて出そうと思ってもなかなか……もともと持っているものが、すっと自然に出てくるものだと思うので。デスラーも、ガミラス臣民のために冷酷な独裁者を演じてきたのか、結果的にそうなってしまったのかは微妙なところですけれど、反面、スターシャへの愛をずっと抱いてきました。そう思わせるような存在感が、喜久子ちゃんの芝居によって表現されていたんだろうなと感じます。

ーー逆に、井上さんから見た、山寺さんが演じるデスラーの印象は?

井上 本当にもう、前章の最初の長セリフから気持ちがぐぐっと持って行かれて。

山寺 まるでナレーターかのような導入でした(笑)。

井上 いえいえ、聴き応えがありました! そこから描かれた今作のデスラーは、総統としての強さや厳しさだけではなくて、内面が見えたことでさらに惹かれました。こんなに強い人でも悩んでいる、苦しんでいるということで魅力が増して。「格好いい」とひと言で表現したらちょっと軽く聞こえてしまうかもしれませんが、本当にデスラーは素敵です。あまり言うと、(古代)守さんへの想いがありますので辛いところでもありますけれど……(笑)。

山寺 スターシャとしてはね(笑)。

井上 でも私個人、『ヤマト』のファンの井上喜久子としては、デスラーは本当に格好よいと思いました。すいません、薄っぺらい表現ですが。

山寺 いえいえ、ありがとうございます! 嬉しいです。

ーー山寺さんは今回のデスラーを演じられて、どんな印象でしたか。

山寺 たくさんの見せ場を作っていただいてありがたいのですが、次々と起こる出来事があまりにも衝撃的すぎて……。

井上 (笑)

山寺 演じていて本当にぐったり、というのが率直な感想です。今、あげてもらった前章の最初の長セリフもね、後章で明かされる真実を知った上でその内容を振り返ると皮肉で……。

井上 そうそう、そう思うと辛いですよね、確かに。

山寺 でも、そういった部分も含めて、原作以上にデスラーを膨らませていただけたので、本当に演じていて嬉しかったです。


(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会

アニメージュプラス編集部

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