• 村上春樹『めくらやなぎと眠る女』アニメ化・豪華キャスト陣に注目!
  • 村上春樹『めくらやなぎと眠る女』アニメ化・豪華キャスト陣に注目!
2024.05.24

村上春樹『めくらやなぎと眠る女』アニメ化・豪華キャスト陣に注目!

(C) 2022 Cinéma Defacto – Miyu Prodcutions – Doghouse Films – 9402-9238 Québec inc. (micro_scope – Prodcutions l’unité centrale) – An Origianl Pictures – Studio Ma – Arte France Cin&



【キャストコメント全文】
■小村役:磯村勇斗

村上春樹さん原作、初アニメーション映画に小村役で携わることができとても嬉しく思います。アフレコの現場では、映像現場のように声を収録し、ピエール・フォルデス監督と深田晃司監督の演出の元、細かい表現まで話し合いながら、丁寧にアニメーションへと息吹きを注ぎました。
不思議な魅力ある世界での壮大な旅は、きっと皆さんの心の中で何かが蠢く気がしています。是非劇場でご覧頂きたいです。

■キョウコ役:玄理

村上春樹さん原作の作品に出演することは私の夢のひとつでした。 しかもアニメで、 初めての声のお仕事で叶うとは。 バラバラの6つの短編の繋ぎ目はどこなんでしょうか、 巧妙に縫い込まれた小村とキョウ コとかえるくんの世界に引き込まれて 見終わった後もずっとこの時間の中に漂っていたくなる、 そんな作品です。 これは2009年にNYで種蒔かれて、 パリで芽を出し、 東京で今花咲いた私たちの物語。

■片桐役:塚本晋也

暗さと明るさに満ちた、目を反らせることのできない世界。そこにひととき住まわせていただいた。
監督と話しあったのは、分かりやすいものだけがいいものではない、ということ。簡単に見つからない答えに思いを巡らせながら、その世界に身を任せる。余韻に浸る。言葉でないところで感じたものが宝物になるはずだ。

■かえるくん役:古舘寛治

不思議な作品です。日本を舞台にした日本人の話を外国の監督が作るアニメ。それだけでもあまり聞いたことがない。それによって不思議な世界が描かれてます。
もともと英語を話す俳優で芝居を撮ってからそれをアニメにしたということで英語版の方が絵とセリフがピッタリハマってリアルなんだけど、作品のリアルは日本人だから日本語版の方がリアルに戻ってるとも言える。なのにアテレコという。そのズレも不思議さに拍車をかけている。しかし……アテレコは正直とても難しかったです。

■シマオ役:木竜麻生

ピエール監督と深田晃司監督のもと、 ご一緒するシーンのあった磯村勇斗さん、内田慈さんにも助けていただきながら、 シマオの声を演じられてとても嬉しく思います。
表現のなかで「声」というものの持つ良さ、難しさ、奥深さを感じましたし、とても学びの多い刺激的な経験でした。 「めくらやなぎと眠る女」 ぜひ日本語吹き替え版でも楽しんでいただけたらと思います。

■小村の隣人の少女:川島鈴遥

静かな日常生活の中で起こる出来事によって揺れ動く内面を、繊細かつ大胆に描いたミステリアスな世界感。 観終わるとふわっとどこかへ飛んでいけるような軽さが身体に残る感覚が心地よく魅力的で、この作品に参加できたことをとても嬉しく思います。 ぜひ劇場で、「めくらやなぎと眠る女」の世界観に触れてみてください。

■小村の甥のジュンペイ役:梅谷祐成

この作品を初めて見た時、素敵な音楽にすぐ異世界に連れて行かれました。そこには地震という動かせない現実をベースに分岐点を迎える様々な人間模様が夢みたいに響きました。夢から覚めた時、見えない所の人や事柄に想いを馳せる大切さを学んだ気がします。
声の仕事は初めてで難しかったですが、素晴らしい作品に関われる事ができ自分にとっても光栄な分岐点になりました。

■小村と片桐の同僚・佐々木:岩瀬亮

深田晃司さんと土居伸彰さんがタッグを組んでレコーディングする!というこんな贅沢な作品に参加できてとても幸せでした。さらに収録にはピエールさんも立ち合い、スタジオでは三人の個性と知性と作品愛のシャワーを浴びた気分でした。
美しく不穏な絵と音の中で、妙に真実味のある目線や時に滑稽な仕草をする登場人物たち。彼ら、彼女らの旅を追いながら、夢と現実、ニュースと寓話、そういうものの境界が曖昧になっていく感覚を、ぜひ映画館で感じてください。

■佐々木の妹・ケイコ:内田慈

六篇の短編がまるで最初から一篇だったかのように見事に一つの物語になっていて、ピエール・フォルデス監督の原作リスペクトと世界を広げる表現力に驚きました。深田晃司監督のディレクションの元に行われた日本語版の収録は、アテレコでなくあくまで芝居を模索するという一貫した手法で、日本語のリアリティを探りながら作り上げていく作業はとても濃密でした。シマオ役の木竜麻生さんと揃えてリアクションをするシーンがとても楽しかった。アニメの枠も映画の枠も飛び越えたミステリアスで魅力的な作品。

■小村と片桐の上司・鈴木:戸井勝海

観ていて最初に感じたこと。 全ての人物が本当にそこで息づいていて、僕が普段観ているアニメよりももっとリアルに存在していて、とても寄り添ってくれているようでした。 村上春樹さん原作の小説の持つ何とも言えない、体にまとわりついてくるような湿度と同時に妙にカラッとしている空気感。それが日本のアニメでもアメリカのでもなく、フランスだからこそ見事にはまっているような気がしました。昔好きだった仏映画を思い出しました。観終わって少しするとまた、なんとも不思議な空気に包まれたくなって、すでに沼にハマりそうです。

■キョウコの友人・ケン:平田満

妙にリアルな現代日本と変に生っぽい日本人を描き、独特な世界観のアニメーションを、ピエール・フォルデス監督、深田晃司監督両演出のもとに日本人の僕らが吹き替えるという、不思議な体験でした。 ネガティブな気持ちとどう向き合うべきか…。その心もとなさ、浮遊感が、村上春樹作品の読後感とも通じているような気がしました。

■キョウコの元バイト先のオーナー:柄本明

台本を読ませていただいて感じたことと、実際にアニメーションをみて、アテレコをしたときは大分感じが変わりました。 一生懸命絵と格闘しながらやらせていただきました。ぜひ観ていただけたら嬉しいです。

■演出:深田晃司
日本語版を熱望するピエール監督の前代未聞な情熱に巻き込まれながら進む収録が、楽しくないはずはありませんでした。 俳優たちの言葉にじっと耳を澄ませるピエール監督と話し合いながら、作品を1から刷新するような気持ちで臨みました。どうやら監督はこの日本語版でもともとの英語版を越えようとしてきている、その緊張感は俳優たちにも伝わっていたのではないかと思います。かつてないほど人間臭く描かれた村上春樹の世界をぜひ楽しんでください。

※古舘寛治の「舘」は漢字正式表記:舎官
(C) 2022 Cinéma Defacto – Miyu Prodcutions – Doghouse Films – 9402-9238 Québec inc. (micro_scope – Prodcutions l’unité centrale) – An Origianl Pictures – Studio Ma – Arte France Cinéma – Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma

アニメージュプラス編集部

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