• 【ガンダムSEED FREEDOM】メカDがズゴックの謎に回答!観客も納得!
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2024.04.26

【ガンダムSEED FREEDOM】メカDがズゴックの謎に回答!観客も納得!

(C)創通・サンライズ

映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の大ヒット御礼スタッフトーク上映会の第3弾が、4月23日(火)に新宿ピカデリーにて開催。福田己津央監督ら制作スタッフ4人が登壇し、このイベントだけでしか聞けない裏話の数々をたっぷりと語ってくれた。

「ガンダムSEED」シリーズ20年ぶりとなる完全新作劇場アニメ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は、全国353館で上映スタート。公開87日間で観客動員266万4566人、興収44億7437万5380円超を記録するなど、1982年公開の『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』(23億円)を超えて、数あるガンダムシリーズ劇場公開作品の中でNo.1の興行収入を更新した歴史的作品となっている。

多くのファンが詰めかけた会場に登壇したのは福田己津央監督、メカニカルアニメーションディレクターの重田智、CGアニメーションメインディレクターの佐藤光裕、バンダイナムコフィルムワークスの制作担当である池谷浩臣の制作スタッフ4人。今回のイベントでは福田監督や重田さんが喧々諤々の意見を交わし合ったラッシュチェックの現場の雰囲気を再現、スクリーンに映し出された映像を見ながら制作エピソードを話していくというスタイルでイベントは進行していくことに。

開演の挨拶で福田監督は、ガンダム史上記録的な観客動員や興収について「いろんな人に支えられて今日があるんだなと」と感謝の言葉を一言。さらに「もうあと一息……何日に終わるか私聞きましたけど(笑)、それまで応援していただけると嬉しいです」と客席を埋めた多くのファンに笑顔を見せていた。
またTVシリーズで一緒に『SEED』シリーズを作った現場一番の古株という池谷を振り返りながら、福田監督は「池谷さんに打ち合わせのときにバスターとデュエルの新型を出すように説得されました。最初出すつもり無かったんですけど」と驚きの裏話をいきなり披露。イザークとディアッカのファンへのサプライズを実現させた陰の功労者に会場からは大きな拍手が送られていた。

最初にトークセッションの題材となったのは、デストロイガンダムの二度目の登場シーン。このときバックパックが装備されてなかった理由について福田監督は「円盤背負ってると『ドラグナー』のカットが使えないなと思って」とコメント。自身を担当したTVアニメ『機甲戦記ドラグナー』をオマージュしたシーンを考慮しつつ、「物資が枯渇している時期なので急な攻撃に対して持てる戦力全部出した最後の大物メカだというのを表現したかった」という世界観に沿った設定についても重視したという。佐藤もそうした監督の意図をしっかり汲み取り「第1幕のデストロイに比べるとビームのCGエフェクトの大きさを弱くしています」とその違い解説してくれた。

戦闘シーンとしては第1幕の夜戦シーンが特に大変だったようで、重田も監督が目指したリアリティを重視しながら見映えよく『SEED』らしさを出すのはとても難しかったとのこと。「地味になってはダメ、かといって『これがSEEDだ』みたいなポーズを付けたらNGが出る」ということで、その案配が大変だったと当時の作業を振り返ってくれた。
さらに今回の映画では一般兵の操縦するモビルスーツの盾の構え方にも重田のこだわりが反映されているようで、「ちゃんと下っ端は盾の構えろ」「お前はフリーダムじゃないんからその攻撃避けられないだろ」といつも口にしていたと福田監督が紹介。
重田はTVシリーズの頃から主役機でもない機体がフリーダムガンダムのような動きをすることに「お前そういう役じゃないじゃん」「そんなに強いロボじゃないよ」という不満を持っていたようで、せっかく盾を持っているんだから今回の映画ではなるべくポーズやお芝居に活かすように頼んだと制作時の裏話について語ってくれた。

またライジングフリーダムガンダムとブラックナイトスコードシヴァの戦闘シーンについてもピックアップ。当初のカットだと拮抗した戦いだったが、福田監督から「ここはやられるシーンなので、もっとフリーダムを劣勢にしてくれ」と要望があったとのこと。また重田は「絵を引いてくれ」とカメラ位置を機体から離すようにとの指示を佐藤のCGチームに伝達。
寄りの映像だと窮屈な感じがしたり、派手なアクションを見せると余白が無くなることを回避するための措置だが、重田は30年前に富野由悠季監督から聞いた「劇場なんだから引かなきゃダメですよ」という言葉を実直に守っているという。特に今回の制作過程では機体をアップにした寄り気味の絵が多かったらしく、重田としてはその辺りの修正が大変だったと作業について振り返ってくれた。

(C)創通・サンライズ

アニメージュプラス編集部

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