• 【ガンダムSEED FREEDOM】お蔵入りの幻映像も!プレミアムなトークを公開!
  • 【ガンダムSEED FREEDOM】お蔵入りの幻映像も!プレミアムなトークを公開!
2024.04.11

【ガンダムSEED FREEDOM】お蔵入りの幻映像も!プレミアムなトークを公開!

(C)創通・サンライズ

映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の大ヒット御礼スタッフトーク上映会の第2弾が、4月9日に新宿ピカデリーにて開催。前回に引き続きプロデューサーの仲寿和と3DCG制作デスクの藤田進夢が登壇し、満員の観客を前に劇中におけるCG制作の裏話を語ってくれた。

「ガンダムSEED」シリーズ20年ぶりとなる完全新作劇場アニメ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は、全国353館で上映スタート。公開73日間で観客動員256万4398人、興収43億2096万10円を記録するなど、1982年公開の『機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編』(23億円)を超えて、数あるガンダムシリーズ劇場公開作品の中でNo.1の興行収入を更新した歴史的作品となっている。

今回のイベントではモビルスーツと戦艦のCGモデルやエフェクトなどを徹底解説した“CGアセット編”に続いて、“CGアニメーション編”をテーマにトークを展開。3DCG制作デスクとしてメカニカルアニメーションディレクターの重田智や、福田己津央監督と2年間にわたって密なコミュニケーションをとってきた藤田と仲プロデューサーのふたりが、本作におけるCGアニメーションの制作工程を当時の思い出を交えながら繰り広げていくことに。

まずはCGカットの制作工程のワークフローについての説明からスタート。絵コンテ→演出&CG会議→絵コンテからCGムービー作成→福田監督チェック→調整・再作成→重田さんチェック→調整or再作成→仕上げ作業・撮影納品→撮影処理後ラッシュチェック→再修正→再撮という工程で完成という進行スケジュールでCGカットを制作。一般的にCGでアニメーションを作る場合する場合、作画をCGで再現していくのが通常の制作工程なのだが、本作では絵コンテから即CGムービーを作成していったという。
これらの工程の中で大変だったと藤田が語ったのは、福田監督とカニカルアニメーションディレクターの重田によるチェック。福田監督からはほぼ毎回「実はこういう感じなんだよね。こう出来るかな?」と修正指示が入ったそうで、藤田はそのたびに監督の言葉のニュアンスなどを拾いながら「調整という名の作り直し(笑)」を行っていたと、当時の苦労を思い出しつつ苦笑交じりに解説してくれた。

続いての重田によるチェックでも「監督はなんて言ってたの?」「それを基にこういう風に出来るかな?」と修正が入り、ここでも再び作り直しが発生したとのこと。特に物語などの見せ場など表現を追求するカットではCG映像をコマごとに紙で印刷、それを重田が持ち帰って図解などを交えながら直筆で修正、それを基にCGで再作成をするといった作業を繰り返して映像をブラッシュアップしていったそうだ。さらに納品後のラッシュチェックの後にもう一回修正を行って、ようやくCGカットが完成していくのだという。
こうした極めて手間のかかる作業工程をあえて選んだことについて藤田は、「福田監督や重田さんたちによる“見映え”をファンに届ける映像に反映したかった」とコメント。TVシリーズで福田監督や重田が表現していた絵作りを「CGだから無理」とは言いたくなかったそうで、「それを考えると手間は増えちゃいますがこうした手法をとった方が絶対いいものになると思って」と、CGクリエイターとしてのプライドを賭けて制作に携わっていたことを明かしてくれた。

また本作の制作に関わったCG協力会社の紹介も行われ、スクリーンには各社のロゴがズラリ勢揃い。藤田が「アニメのCG会社の有名どころは軒並みお願いした」と語るように、『ラブライブ!』で知られる「サブリメイション」や、新海誠の各作品を手掛ける「コミックス・ウェーブ・フィルム」、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』で美麗なCG映像を制作した「グラフィニカ」など錚々たるCGスタジオが協力してくれたそうで、素晴らしい映像に仕上げてくれた各社の対して感謝の言葉を口にしていた。

(C)創通・サンライズ

アニメージュプラス編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事

RELATED関連する記事

RANKING

人気記事