• 【内田雄馬×なとり対談】『WIND BREAKER』と「絶対零度」の魅力!
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2024.05.22

【内田雄馬×なとり対談】『WIND BREAKER』と「絶対零度」の魅力!

なとり「絶対零度」配信ジャケット


内田:僕もR&Bが好きなので、すごく分かります。確かに「絶対零度」はロックだけれどオシャレな部分があって、みんなもそこに胸がギュッてなると思います。勢いもあるけどそれを彩る要素が、すごく『WIND BREAKER』っぽいと思いました。もっとゴリゴリのロックや、スリーピースのバンドサウンドでバキバキの曲だったとしたら、それもそれで魅力的だったとは思いますけど、そうじゃない膨らみがあって、そこがすごく風鈴っぽいんですよね。

なとり:うれしいです。ありがとうございます。

内田:僕が子供の頃、アニメを観ていると疾走感のあるロックで作品が彩られていることが多くて。僕自身はもともとR&Bなどが好きだったんですけど、アニメの主題歌といえばロック、というイメージもありました。それをなとりさんは、いまの感性をミックスして、アニメと合体させていらっしゃるんです。絵とのマッチングもバッチリで作品性を高めるような表現になっている。「良いオープニングテーマとはこういうことを言うのだろう」と、感じました。

なとり:僕が小学生の頃は周りもみんなアニメを観ていたから、僕も自然とアニメを観ていたし。今回のアレンジャーさんが、じんさんというボカロPの方で、僕はアニメも好きだし、ボカロのロック曲の系譜も受け継いでいたので、今回はそういう経験を総動員して、「アニメの曲はこういうものだぜ」という部分と、なとりとしてこれまで培ってきたもの、そしてじんさんが持つボカロやアニメタイアップの経験を、掛け合わせたらどうなるのか! みたいな挑戦もあったんです。それが実際にアニメとハマっていたと言っていただけて、すごくホッとしました。

内田:いや、とても素敵なオープニングです。うれしい89秒でした。

なとり:その89秒というのも初めてで。

内田:そうなんですね!

なとり:最初はフルで作って、「絶対零度」のいいところをバンバンバンッて89秒に詰め込んだ感じなんですけど、たまにキレそうになりました。「89秒って何だよ!」って(笑)。

内田:やっぱり尺が決まっているのって、すごく難しいですよね。

なとり:でもすごく楽しかったですよ。「俺はアニメタイアップ曲を作っているんだ」という実感が沸いて。

――これを機会に、楽曲提供とかどうですか?

内田・なとり:ええ~!

なとり:恐れ多いですけど。でも、アニメを観ていて、すごくいい声だから、この声で歌ってもらえたら、どういう感じなんだろうって興味はありますね。

内田:僕が演じるときはキャラクターのことだけを考えてアプローチするので、そこに自分らしさをどう乗せるかではなく、どう解釈するかが大事なんです。そういう意味では、自分の声の特性を意識してセリフを話すことはほとんど無いので、それを外から見たときどう見えているか、いろんな人から客観的な声を聞くのはすごく新鮮です。だから僕からイメージして曲を作ってもらえたら、こんな嬉しいことはないですね。機会があればぜひ。

――では最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

なとり:じゃあ先輩からお手本をお願いします(笑)。

内田:お手本(笑)! 今回は、こういうお話をさせていただける機会に恵まれて、すごくうれしかったです。楽曲に込める思いとか、どういう流れで生まれているのかとか、音楽ファンとして心をくすぐられる話ばかりでした。こうやって『WIND BREAKER』につながっていったんだと、僕の中で吸収できる部分がとてもたくさんありました。『WIND BREAKER』は、この面白い作品をしっかりみなさんに届けたいという熱い思いで収録しているのですが、なとりさんも同じ熱い思いで楽曲を作ってくださっているのが分かり、その熱さが「絶対零度」に表れていると実感します。今日はすごくテンションが高まりましたし、ここで感じたクリエイティブにおける熱い気持ちを収録現場に持ち帰りたいと思います。『WIND BREAKER』を最大限楽しんでいただくために、いろんな人が熱量を高めて作っていますので、どうぞアニメもオープニングも楽しんでいただければと思います。

なとり:改めて『WIND BREAKER』に携われて、とてもうれしいです。内田さんという、ずっと声を聞いてきた方が出演しているアニメのオープニングに、俺の曲が乗ってると思うだけで感動しましたし、すごくいいアニメだからシンプルにたくさんの人に観てほしいです。なんか上手く言えないけど(笑)、よろしくお願いします!!!

アニメージュプラス編集部

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