• 【君たちはどう生きるか】アカデミー賞受賞!鈴木敏夫プロデューサーが語るジブリの現在
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2024.03.11

【君たちはどう生きるか】アカデミー賞受賞!鈴木敏夫プロデューサーが語るジブリの現在

会見に臨んだ鈴木敏夫プロデューサー。併せて第3弾ポスターもお披露目 (C)2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli


宮﨑監督自身のコメントについては「『もう2度と作らない』って引退記者会見やったじゃないですか。あれをすごく反省しているんですよ。僕に(『君たち』の)企画を持ってきた時の最初の言葉は「みっともないのはわかっている」と(笑)。それともう一言、「もう世間には出ません」。これは本心だと思うんです。なのでしかたがないから、それ(コメント)に関しては僕が引き受けてやっています」と、宮﨑監督の思いを代弁した。

現在の宮﨑監督の様子については「息子の宮崎吾朗くんの依頼を受けて、パノラマボックスの絵を描き続けています。自分の作ってきた作品を一つひとつまとめていて、その一つは現在三鷹の森ジブリ美術館の『君たちはどう生きるか展』で展示されています。とても元気で、多分死ぬその日まで絵を描き続けているんじゃないでしょうか」と、今なお活発に仕事に向かっていることを伝え、自分にとって宮﨑監督はどんな人か、という問いには「一緒にいて楽しい人」と答えた。
また最近宮﨑監督が髭をそった映像が流れたことに関しては「気分転換になるんじゃないかと思って、僕が『(髭を)切ったら?』って言ったんですよ。あれから鏡で見た目を気にするようになりました(笑)」とユーモアをまじえて語った。

受賞のタイミングが3.11であったことに関してどんな思いがあるか、という質問には「東日本大震災に関しても能登半島地震に関しても忘れていないつもりです。そういう意味では、僕らの作った映画が勇気を与えたり、今回の報道が明るいニュースとして伝わると嬉しいですね」と答えた。

宮﨑監督の次回作については「長編作品を作るのは大変なので、短編はどうかと話をしている」と答えつつも、「僕や宮﨑だけでなく、スタッフのみんなにも7年間の疲労がたまっていると思うんですよ。それが取れるまでに少し時間がかかると思います」とスタジオの現在を語った。

会見場では、東宝宣伝部から3月20日(水・祝)より『君たちはどう生きるか』が拡大公開されること、また同日より北米で上映中の英語吹き替え版(日本語字幕付き)の上映が決定したことも明らかにされ、第3弾ポスターもお披露目された。


>>>アカデミー賞受賞に沸くスタジオジブリスタッフ、鈴木プロデューサー会見の様子を見る(写真11点)

(C)2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

アニメージュプラス編集部

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