• 大塚明夫演じる『Marvel’s・ウェイストランダーズ』ウルヴァリンは「なかなかにハード」
  • 大塚明夫演じる『Marvel’s・ウェイストランダーズ』ウルヴァリンは「なかなかにハード」
2024.02.17

大塚明夫演じる『Marvel’s・ウェイストランダーズ』ウルヴァリンは「なかなかにハード」

『Marvel’s・ウェイストランダーズ:ウルヴァリン』でタイトルロールを演じる大塚明夫


◆ウルヴァリンの苦悩に感情移入を◆

――本作のストーリーはどんな印象でしたか。

大塚 ウルヴァリンにとってはキツいなぁ……という印象でしたね。ウルヴァリンっていつも自分の粗暴さで自己嫌悪に陥ったり、反省したりしながら戦ってきたじゃないですか。それが今回は「粗暴」というレベルじゃない。世界がヴィランに支配された元凶は自分? 仲間たちもみんな俺が……!? という状況に追い詰められる。これはなかなかハードだぞ、と思いました。

――ウルヴァリンの「孤独」も、今作では強調されているようですが。

大塚 そうですね。仲間と一緒に戦っていたのはもう昔の話。自分だけ生き残って他には誰もいないし、残っている人は自分を憎んでいる。特に印象に残っているのは「俺、そんなことしたの?」と気付かされて以降のウルヴァリンです。その内面の辛さ、苦しさに感情移入していただけたらいいなと思い、いろいろ考えて演じました。

――今作はAudibleという媒体での配信ですが、収録に際してアニメのアフレコや洋画吹き替えとは違う感覚はありましたか?

大塚 そこは、ある “もどかしさ” は感じました。「ウッ……」と言って何かなと思ったら「弾が当たった」というのを、言葉で説明しなくちゃいけない。絵があったらそんな必要ないですが、絵がないですから。ウルヴァリンが何者か知らない人は「ジャキーン!」と音がしても「アダマンチウム合金で出来ているツメが……」なんてわからないじゃないですか。そのあたりをセリフで説明しなくちゃいけないところがあったので、少し勝手は違いましたね。
まあ、でもマーベルやウルヴァリンを知らずにいきなりAudibleから入る人は少ないかな(笑)。

――最後に、本作を聴くみなさんにメッセージをお願いします。

大塚 ご覧になるみなさん……じゃなくてお聴きになるみなさん、ですね(笑)。いつもと違うウルヴァリンを「いつもと違うじゃないか」と思わず、ひと味違うウルヴァリンの寂しさや苦悩を感じていただければと思います。
それにウルヴァリン以外も、一緒に戦いながらストーリーを引っ張っていくキャラクターも印象的ですし、ヴィラン側のキャラクターにも聴き応えのある長セリフなどがたくさんあります。そういったところも含めて、ぜひお楽しみください。

大塚明夫
11月24日生まれ/東京都出身/マウスプロモーション所属/『攻殻機動隊』シリーズ(バトー役)、『ルパン三世』シリーズ(次元大介役)ほか

>>>大塚明夫さんの近影、

アニメージュプラス編集部

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