• 『ガンダムSEED FREEDOM』【ネタバレ】鈴村健一が語る「本作のシンは可愛くて一番のヒーロー」
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2024.02.07

『ガンダムSEED FREEDOM』【ネタバレ】鈴村健一が語る「本作のシンは可愛くて一番のヒーロー」

(C)創通・サンライズ


──アフレコ中には、福田監督とどのようなお話をされましたか?

鈴村 子供っぽさみたいなことを大事にして、そんな子供ならではのコミュニケーションで起きるズレや葛藤、悩みを声だけで表現してほしいということを言われました。「本来実は明るく元気な子なので、そういうものを出してほしい」とか、例えば溜め息も「若い子が『何か俺ってダメだな……』という感じに溜め息をついてほしい」など、そういったオーダーを受けて細かく微調整をしながら収録を進めていった感じです。

──シンはキラにものすごく懐いている様子でしたが、鈴村さんはそんな二人を見てどう思われましたか。

鈴村 やっぱりホッとしましたね。シンがキラをリスペクトしているところから、この映画はスペシャルエディションの最後から繋がる物語だっていうのが明確に分かるんですよ。「キラは頑張りすぎている、自分をもっと頼ってほしい」みたいな思いが感じられて、そこまで二人の距離は近づいたんだって嬉しくなりました。

──演じていて、シンの成長は感じられましたか。

鈴村 いや、成長はしていないんじゃないかな(笑)。相変わらずすごく噛みつくくせに、物事の本質に関しては自分でロックをかけてしまって気持ちを吐露できない思春期炸裂な感じは残っていますので。
でも、距離は縮まった感じがあるのに、どこかすれ違っちゃっているところもあるキラに「よろしく頼む」的なことを言われてシンがやる気を出すスイッチの入り方は、やっぱりメチャクチャ可愛いしカッコ良いですよ。「俺が何とかする」って言って、本当に何とかするあたりはキラ以上に主人公っぽかったです。

──クライマックスはシンがキラ・アスランと共闘していくわけですが、彼らがチームとなって戦う姿をご覧になっての感想はいかがでしたか。

鈴村 「良かったなぁ」って(笑)。キラとアスランって『SEED』ではずっと仲たがいしていて、さらに『DESTINY』ではシンも加わって三人がそれぞれ対立する関係だったので、この3人が一緒に戦うのはやっぱり胸熱な展開だと思いますし、ここにくるまで「20年、長くかかったな」っていうのが正直な感想ですね(笑)。
僕としても嬉しかったし、「こういうのを観たかった!」っていうファンの願いを叶えてくれる「SEEDシリーズ」ならではの王道らしさが『FREEDOM』で描かれたのは素敵でしたね。

──鈴村さんから見た『FREEDOM』のストーリーのポイントや見どころについてお聞かせください。

鈴村 今回の劇場版はキラとラクスの物語だと思うので、やっぱりそこがポイントになってくるかなと思います。作品全体を通して『SEED』ってやっぱりキラの物語なんですよ。その物語がどこにたどり着くかが『FREEDOM』で描かれますし、ファンの皆さんにとっても「二人のことを今まで見てきて良かったな」と思えるお話になっていると思います。
シンに関しては「褒められた!」「やったらぁ!」「ドーン!」みたいにすごく分かりやすいところは勿論のこと(笑)、後半の大活躍なところで彼がこの作品において一番ヒーローっぽいっていうところが見どころになっています。そこはぜひご覧頂きたいですね。

──では最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いいたします。

鈴村 いよいよ約20年の時を経て公開になります。待ちましたよね、皆さん(笑)。でも待った甲斐はあると思います。皆さんが支えてくれたおかげで劇場公開の日を迎えることができたと確信していますし、そんな皆さんの期待に応えられる作品としてお届けできたと思っています。
僕もシン・アスカの声でできることは一生懸命やったつもりではありますので、ぜひ楽しんで観ていただけたなら嬉しいです。

鈴村健一(すずむら・けんいち)
9月12日生まれ。インテンション所属。主な出演作は『銀魂』(沖田総悟)、『銀河英雄伝説 Die Neue These』(ヤン・ウェンリー)、『鬼滅の刃』(伊黒小芭内)、『ドッグシグナル』(丹羽眞一郎)、『勇気爆発バーンブレイバーン』(ブレイバーン)ほか。

>>>まっすぐなシンの姿に癒される『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』場面カットを見る(写真19点)

(C)創通・サンライズ

アニメージュプラス編集部

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