• 『ガンダムSEED FREEDOM』【ネタバレ】鈴村健一が語る「本作のシンは可愛くて一番のヒーロー」
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2024.02.07

『ガンダムSEED FREEDOM』【ネタバレ】鈴村健一が語る「本作のシンは可愛くて一番のヒーロー」

(C)創通・サンライズ

約20年の年月を経て、遂に「SEEDシリーズ」完全新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が、全国大ヒット公開中だ。
今回は『ガンダムSEED DESTINY』の主人公であり、『FREEDOM』ではキラの部下としてコンパスに所属、イモータルジャスティスガンダムのパイロットとして活躍するシン・アスカ役の鈴村健一に、本作の感想やシンへの思いなどを語ってもらった。
▲シン・アスカ役/鈴村健一

※本文にはネタバレ要素が多く含まれます。劇場版ご鑑賞前の方はご留意ください。

──まず本作の制作決定を聞いた時、どう思われましたか?

鈴村 そもそも「劇場作品になる」と聞いたのは20年前なんですけどね(笑)。その時に感じた衝撃と「すごいことが起きそうだ!」と思ったことはよく憶えています。そこから20年が経って「いよいよ」って話が聞こえてきてはいたのですが、「本当にやるんだ」という確信を得たのはアフレコをした後でした。

大ヒット作品のリブートはよくありますが、今回の『FREEDOM』って前作から地続きとなる続編ですからね。それが遂に公開されるということで、当時のファンはどんな感じで観るんだろう、『SEED』を知らない人が観てくれた時どう思うのか、もしかして親子二世代で観に来てくれるのかな、とかいろんな反応を想像したりしていました。

──鈴村さんにとって『ガンダムSEED』シリーズはどのような存在なのでしょうか。

鈴村 「すごい作品だなぁ」と、20年経った今になって改めて思いますね。「これからどうやって自分が声優の世界で頑張っていけばいいんだろう」と考えていた20代の時にシン・アスカというキャラクターに出会って、あのムーブメントを体験できたのは自分にとって大事な経験になりました。すごく端的な言葉で言うと、一言「感謝」って感じです。

──「SEEDシリーズ」ならではの魅力や面白さというのは、どういう部分に感じられますか。

鈴村 偉大なファーストガンダムを現代の形でリブートした、その一つの答えが「SEEDシリーズ」だった感じがします。中でも魅力的だったのはメロドラマなところですね(笑)。毎回30分に山や谷があって、最後に実に分かりやすく「来週も観てね」という引きがしっかりある。王道のドラマツルギーというか、そういう作り方をしていたところに自分もハマって観ていましたし、今の若い人にとってもきっと色褪せない普遍性のある面白さを持った作品だと思います。

──では、シンというキャラについてはいかがでしょう?

鈴村 当時はとっても難しい役だと思っていました。戦争に巻き込まれ悲惨な形で家族を失ったことから、本来の素直で明るく元気なところがほとんど描かれず、とにかく何かに当たり散らすみたいな子になっていて……そんな面が彼の本質だと思われないように演じないといけない部分があったので、収録はすごく大変でした。
あと『SEED』が大ヒットしていた最中での続編でしたので、「『DESTINY』も当然大ヒットしますよね?」みたいな空気感が現場やお客さんにあって、そんな注目の中で作品に関わるのはものすごいプレッシャーでしたね。

──『FREEDOM』の台本を初めて貰った時の感想をお聞かせください。

鈴村 どんな作品になるのか全く想像できなかったので、ドキドキしながら読ませてもらいました。最初の感想は「シンはとっても分かりやすいな」ってことでしたね。すごく素直な子だっていうことが明確に描かれていて、褒められたら嬉しいし、怒られたら噛みつくし、『DESTINY』の時よりも単純だなって(笑)。でもそんな感じが愛らしくて「可愛いな」って思いました。
あとは後半の戦闘のセリフが「うおー!」とか叫び声ばかりだったんですが、アフレコで絵が入っているのを見たらメチャクチャ活躍していて「こういうことだったんだ」ってビックリしました。

──アフレコの掛け合いなどで思い出に残っていることをお聞かせください。

鈴村 子安さんが休憩時間に「ちゃんとシン・アスカだったね」って言ってくれたのがとても嬉しくて。「20年近く経ってまだこれができるっていうことは、ものすごく良いことだよ。凄いことだよ」って褒めてくれたのでメチャクチャ元気になりました(笑)。

(C)創通・サンライズ

アニメージュプラス編集部

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