──アフレコ現場の印象はいかがでしたか。坂田 毎週、収録日の朝はすごくワクワクしていました。台本を見るたびに「ここはどうツッコもうか?」「どういうリアクションをしたら面白いかな」「こんなアドリブを入れたら採用されるかな?」ということを、いろいろ考えて用意していたんですよ。現場でそれを思いっきり演じて、見事OKが出たら心の中で「よしっ!」という感じで。
あと、ローズさんやスズネ、カズキとの掛け合いも本当に楽しくて。相手の台詞の感触を大事にしながら「あまり作り込みすぎず、テンポ良く台詞を返していこう!」という意識を持って挑ませていただきました。
田中 今まで分散収録が多かったのですが、この作品ではほぼ掛け合いが出来て嬉しかったです。相手がいる楽しさを思い出させてくれるような収録でした。
特にウサトとの掛け合いでは、将吾君がセリフをすごく楽しく返してくるんですよ。でもローズはあくまでもクールな師匠として対応する必要があるので、ウサトと一緒の土俵に乗っからないように演じていました。
──お互い掛け合った感想はいかがでしたか。田中 「(坂田さんが)毎回楽しそうにやっているな」って思って(笑)。どんどん回を重ねる毎に、ウサトは将吾君以外には考えられないなって感じられるようになりました。
私も「こう言ったら、どう返ってくるかな?」と思いながら、自分でも予想外のリアクションを楽しんだりしていましたね。
坂田 僕としては、田中さん演じるローズが言うことを100%受け止めた上でウサトのセリフを言うことを心がけていました。必ず(自分の演技を)導いてくださると思いましたし、ローズとウサトの師弟関係を感じられるシーンはお芝居をしていて、すごく心地よかったです。
──本作を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。坂田 コメディとシリアスのメリハリに加えて、ウルッとくるシーンもあったりと、たくさんの魅力が詰まった作品になっています。ぜひ笑いながら、放送を楽しんでいただけたなら嬉しいですね。
田中 登場人物それぞれのキャラの個性が際立つ作品だなって思っています。ウサトに感情移入して「特訓頑張って!」「しごかれてかわいそう……」という気持ちになりながらも、彼のポジティブさに勇気を貰える作品になっていると思います。放送開始を楽しみにしていてください!
坂田将吾(さかた しょうご)1月23日生まれ。青二プロダクション所属。主な出演作は『チェンソーマン』(早川アキ)、『転生王女と天才令嬢の魔法革命』(アルガルド・ボナ・パレッティア)、『Fairy蘭丸~あなたの心お助けします~』(阿以蘭丸)ほか。
田中敦子(たなか あつこ)11月14日生まれ。マウスプロモーション所属。主な出演作は『攻殻機動隊』シリーズ(草薙素子)、『ジョジョの奇妙な冒険』(リサリサ)、『名探偵コナン』(メアリー・世良)、『呪術廻戦』(花御)ほか。
>>>二人の師弟関係に注目!『治癒魔法の間違った使い方』場面カットを見る(写真17点)(C)くろかた/MFブックス/「治癒魔法の間違った使い方」製作委員会