• 【シークレット・インベージョン】竹中直人が憧れた「声優」という仕事
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2023.07.29

【シークレット・インベージョン】竹中直人が憧れた「声優」という仕事

10年以上に渡りニック・フューリー役の日本版声優を務める竹中直人さん 撮影/大山雅夫(C)2023 Marvel


――竹中さんにとってのニック・フューリー像は、どんなものでしょうか。

竹中 人物というよりも、ニック・フューリーというある種のキャラクターとして存在している感じです。あのコスチュームそのものがニック。アベンジャーズのメンバーと並んでも存在感が圧倒的ですよね。そのイメージを膨らませるのが僕の役目です。責任重大な存在です。

――では、演じているサミュエル・L.ジャクソンの印象はいかがですか。

竹中 サミュエルは、とにかくカッコイイ。作品に応じてカツラやメイクを上手く使い、様々な姿を見せる。俳優としての幅の広さを感じます。アメリカで開催されたスパイダーマンのイベントで再会した時、日本の公開イベント以来だったのですが、僕のことを覚えていてくれて感動しました。ぼくの事をギュッと抱きしめてくれて。人間としての豊かさも感じました。
アフレコの現場は、自分の中のイメージと監督のイメージを重ねながら、声を合わせていく作業が楽しいです。僕は昔から声優という仕事に憧れていたので、今回6話で終わっちゃうのがとても寂しいです。

――竹中さんはなぜ声優に憧れていたのですか。

竹中 キャラクターの声を想像していくという作業は、理屈もなく面白い。海外のドラマに即興で日本語吹き替えをするのが楽しくて、よくやっていたんです。「よおー、ジェームス、なんてこったい! そりゃないぜ! かんべんしろやー!」なんてね(笑)。
あまり知られていませんが、僕はいろんな声が出せるんです。遠い昔、イギリスのクレイアニメーション『ポストマン・バット』という作品の吹き替えをフジテレビの『ポンキッキーズ』でずっとやっていたことがあったんですが、一人で7役くらいやっていたんですよ。山寺宏一さんにも負けないはずです(笑)。

僕が衝撃を受けた声優は、『逃亡者』というテレビドラマの主人公リチャード・キンブル(演:デビット・ジャンセン)の声を担当していた睦五郎さんと、アニメ『巨人の星』の星飛雄馬役を演じた古谷徹さん。古谷さんは僕の高校の先輩だったので、「飛雄馬の声をお願いします」って、思い切って声をかけたこともあるんです。テレビの洋画劇場の吹き替えの仕事も憧れでした。だから声優の仕事を定期的にできているのは本当に嬉しいです。

――本作の中で他に気になっているキャラクターはいますか。

竹中 やはりタロスは共に行動することもあり、とても感情移入しました。ニックとは深い友情関係で結ばれています。素敵ですね。MCUに登場するキャラクターは誰もが主人公だし、とても魅力的に描かれるので良いですよね。『アベンジャーズ/エンドゲーム』で全ヒーローが登場しても誰も霞まない。全てのキャラクターに愛が注がれているのがたまんないです。

――では最後に『シークレット・インベージョン』を楽しんでいる方にメッセージをお願いします。

竹中 話が進めば進むほど、誰を信用していいかわからない! そんな中「さすがニック・フューリー! ニック! 行けー!!」と叫びたくなる場面が待っています! どうぞ楽しみにしていてください!

>>>誰を信じる?『シークレット・インベージョン』名場面&竹中直人さん撮りおろし写真を見る(写真28点)

竹中直人 撮影/大山雅夫

(C)2023 Marvel

アニメージュプラス編集部

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