• 昭和の子供感涙! TVアニメ草創期のヒーローたちが東京駅に大集結!!
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2023.02.19

昭和の子供感涙! TVアニメ草創期のヒーローたちが東京駅に大集結!!

(C)愛すべきショーワヒーローズプロジェクト (C)Tezuka Productions (C)平井和正・桑田二郎/TBS (C)手塚プロダクション・TMS (C)TBS (C)タツノコプロ


連続テレビアニメ草創期には、いろいろなジャンルで現在までもつながる数多くの有能なスタッフたちが集結していた。

手塚治虫率いる虫プロダクション製作の『鉄腕アトム』には、後に漫画家として名を成す永島慎二(『漫画家残酷物語』等)、北野英明(『麻雀放浪記』〈原作:阿佐田哲也等〉)、田中英二(『チャージマン研!』等)らや出﨑統(『あしたのジョー』等監督)が作画スタッフとして、進行に富野喜幸(現・富野由悠季『機動戦士ガンダム』等)が参加している。

『エイトマン』は、原作を後に『ウルフガイ』シリーズ、『幻魔大戦』シリーズを生んだ平井和正が務めた。しかも脚本に若手SF作家を多数起用、辻真先(桂真佐喜『アリスの国の殺人』等)、半村良(『戦国自衛隊』等)、豊田有恒(『神々の黄昏 オリンポス・ウォーズ』)らを輩出した。また、主題歌の作詞は、『巨泉×前武ゲバゲバ90分!』や『夜のヒットスタジオ』『笑点』の司会を務めたタレント・前田武彦が手掛けた。

『ビッグX』は、作画に後に『装甲騎兵ボトムズ』『キャプテン翼』を手掛けた谷口守泰、美術に『劇場版銀河鉄道999』『サムライチャンプルー』を担当した椋尾篁を起用している。
なお、主題歌は、作詞を谷川俊太郎(『鉄腕アトム』も作詞)、作曲を、後年シンセサイザー音楽作家としてビルボードクラシカルチャート1位を獲得することになる冨田勲が務めている。

『未来からきた少年 スーパージェッター』は、『エイトマン』で実績を作った辻真先(桂真佐喜)、半村良、豊田有恒らのほかにも、筒井康隆(『時をかける少女』等)、眉村卓(『ねらわれた学園』等)らの若手SF作家を脚本に起用し、SF性の強いアイディアとストーリーで人気を博した。

『宇宙エース』は、タツノコプロのテレビアニメ第1作として誕生。タツノコプロ創業者の吉田竜夫、その弟の吉田健二、九里一平(本名:吉田豊治)の3兄弟と笹川ひろしらのスタッフは、後に『科学忍者隊ガッチャマン』『タイムボカン』シリーズなど多くのヒット作を生み出した。主題歌の作詞は、やなせたかし。

【作品紹介】
■アニメ『鉄腕アトム』
あらすじ:
10万馬力等7つの威力を持つロボット少年アトムが大活躍する物語。
天馬博士が事故で失った息子、飛雄の身代わりに作った「アトム」が主人公。
天馬博士失踪の後、お茶の水博士に育てられた心が優しいロボットアトム。
ロボットと人間が対立している中、互いの立場に理解を深め、時には怒り、嘆き悲しみながら、アトムは10万馬力で、敢然と悪に立ち向かっていくのです。
スタッフ:
原作・総監督:手塚治虫
原画:坂本雄作、杉井儀三郎、石井元明、山本繁、瀬山義文、北野英明、青木茂、岡迫亘弘、田中英二、赤堀幹治 ほか
動画:中村和子、山本繁、林重行 ほか
作画監督:内野純緒
文芸:石津嵐
美術:松本強、八村博也、大脇章子、半藤克美 ほか
音楽:高井達雄
音楽監督:大野松雄
制作:虫プロダクション
放送情報:
1963/1/1~1963/12/31
(火)18:15~18:45
1964/1/4~1966/12/31
(土)19:00~19:30
フジテレビ系にて放送 全193話
主題歌:
『鉄腕アトム』
作詞:谷川俊太郎  作曲:高井達雄 歌:上高田少年合唱団

■アニメ『エイトマン』
あらすじ:
鋼鉄の男が活躍するスタイリッシュアクション。
警視庁捜査一課には7人ずつの7つの班がある。エイトマンは、どれにも属さない8番目の刑事。
凶悪犯を追跡していた青年刑事・東八郎は、罠に掛かり命を落とす。しかし、その記憶と人格は電子頭脳に移植され、彼は鋼鉄の肉体を持つスーパーロボット・エイトマンに生まれ変わったのだ!
スタッフ:
原作:平井和正
キャラクターデザイン・作画:桑田二郎(講談社『週刊少年マガジン』連載)
構成・監督:河島治之
脚本:平井和正、半村良、大貫哲義、豊田有恒、桂真佐喜(辻真先)、加納一朗
音楽:萩原哲晶
制作:TBS・TCJ(エイケン)
放送情報:
1963/11/7〜1964/12/24
毎週(木)18:00〜18:30
TBS系にて放送 全56話
主題歌:
OP『エイトマンのうた』
作詞:前田武彦 作曲:萩原哲晶 歌:克美しげる
ED『エイトマンのうた イントロ』
作曲:萩原哲晶

■アニメ『ビッグX』
あらすじ
鋼鉄の体を持つ秘密兵器「ビッグX」が悪と戦うヒーロー・アクション。
救急搬送された朝雲博士の体内から見つかった1枚の金属板には、第二次世界大戦中にナチス・ドイツの命で開発された "ビッグX" の製法が記されていた。
ところが手術中に悪の組織ナチス同盟の襲撃を受け、博士と妻子はアジトに攫われてしまう。
同盟は図面をもとにビッグXを完成させるが、実験体のネズミが巨大化し大暴れ。
ピンチを乗り切るため朝雲博士は息子の昭にビッグXを照射する!
スタッフ:
原作:手塚治虫
脚本:つのだじろう、山野浩一、広瀬正、山本グループ ほか
演出:清水浩二、岡本光輝、大隅正秋、木下蓮三 ほか
音楽:冨田勲
制作:東京ムービー
放送情報:
1964/8/3〜1965/9/27
(月)19:00〜19:30
TBS系にて放送 全59話
主題歌
『ビッグX』
作詞:谷川俊太郎 作曲:冨田勲 歌:上高田小学校

■アニメ『未来からきた少年 スーパージェッター』
あらすじ
30世紀からやってきたタイムパトロール隊が立ち向かう!
30世紀のタイムパトロール723567号の少年ジェッターは、過去へ逃げた指名手配犯のジャガーを追っている中で衝突事故により20世紀の世界に墜落してしまう。
タイムマシンが故障し20世紀に取り残されたジェッターは、未来の科学力を駆使して未来から訪れる犯罪者達に立ち向かう!
スタッフ:
構成・監督:河島治之
脚本:筒井康隆、山村正夫、眉村卓、辻真先(桂真佐喜)、半村良、豊田有恒、加納一朗
キャラクターデザイン:久松文雄
動画:藤原万秀、難波久衛、熊尾義之、毛内節夫
美術:泉谷実、小関俊之
音楽:山下毅雄
放送情報:
1965/1/7〜1966/1/20
(木)18:00〜18:30
TBS系にて放送 全52話
主題歌:
OP『スーパージェッター』
作詞:加納一朗 作曲:山下毅雄 歌:上高田少年合唱団、市川治
ED『スーパージェッター』
作曲:山下毅雄

■アニメ『宇宙エース』
あらすじ:
仲間とはぐれ地球へ流れ着いた少年が、わんぱくパワーで大活躍!
世界的科学者タツノコ博士と娘のアサリが発見した、宇宙から飛来したカプセル。
その中から目覚めたのは、並外れた怪力とシルバーリングという光の輪を造り出しそれに乗って空を飛ぶ、パールム星の少年エースだった。
地球で暮らすことになったエースは、平和を乱す悪人や怪物、悪の宇宙人たちと対決する。
スタッフ:
原作:タツノコプロ
キャラクターデザイン:九里一平、吉田竜夫
脚本:笹川ひろし、丸山健二、天馬正人、九里一平、広瀬正、鳥海尽三ほか
演出:笹川ひろし、木下敏治、九里一平、山内六生、山谷光和ほか
作画監督:木下敏治、笹川ひろし、九里一平、原征太郎、吉田竜夫
音楽:小森昭宏
企画・制作:タツノコプロ、読売広告社
放送情報:
1965/5/8〜1966/4/28
毎週(土)18:15〜18:45(1〜48話)
毎週(木)19:00〜19:30(49〜52話)
フジテレビ系にて放送 全52話
主題歌:『星の炎に』
作詞:やなせたかし 作曲:いずみたく 歌:みすず児童合唱団、東京混声合唱団

(C)愛すべきショーワヒーローズプロジェクト (C)Tezuka Productions (C)平井和正・桑田二郎/TBS (C)手塚プロダクション・TMS (C)TBS (C)タツノコプロ

アニメージュプラス編集部

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