• 『ノケモノたちの夜』星野先生とアニメ制作の裏側を探る対談企画スタート!
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2022.10.28

『ノケモノたちの夜』星野先生とアニメ制作の裏側を探る対談企画スタート!

(C)星野 真・小学館/「ノケモノたちの夜」製作委員会


●完結まで観たくない? アニメスタッフの原作愛が悩みのタネ

———主人公以外で動かしたかったキャラクターはいますか?

宮松 魅力がある敵も結構好きで、今作だとダンタリオンとルーサーというコンビがいるんですが、裏主人公かと思うくらいめちゃくちゃキャラクターが立っているシーンもあるんです。男臭く泥臭くコンビで暴れまわる、そういった部分は動いたら凄く魅力的になるんだろうなとは思いました。

星野 動くことで作品の魅力がより伝わる部分もあると思います。アニメで動くのが楽しみな部分ですよね。

———先日発表されたアニメのキービジュアル第2弾にも2人がいましたね。

宮松 じつは、コミックス第4巻の発売前後くらいに企画を提出したこともあり、ブラックベル家編までをアニメ化するつもりでした。その準備作業をしている途中で「原作漫画が全8巻に決まりました」という連絡をいただき、その報告を受けての会議で「最後までアニメ化しよう」という決断になったんです。

星野 連載中でないとアニメ化は難しいかなと思っていたので、「漫画が完結するなら、アニメとしても完結までやりたいと言っていただいていますが、どうします?」と担当編集さんに聞かれた時は驚きました。と同時に、私はすぐ「ルーサーとダンタリオン、シトリも喋って動いているのが観たくない?」と返しました。だって観たいでしょ(笑)。

宮松 すぐにOKをいただけたのも嬉しかったです。私達にとっても大きな後押しになっています。ありがとうございます。

星野 ルーサーとダンタリオンは、私としても思い入れが強いキャラクターであることは間違いないんです。主役ではないから勝手に動いてくれる。ブラックベル家編までの登場人物たちとはまるで違うタイプのキャラクターなので、この2人が出ることで作品の幅も広がるんじゃないかなと思いました。なら是非にと。他にも、イベルタの話もたっぷりやりたいという話もありましたね?

宮松 スタッフのみなさんも原作がどんどん好きになっていくので、「ここはたっぷりやりたい」「1話分取りましょう」という話になっていくんです。最後までアニメ化できるのは良かったんですが、悩みが増えてしまいました(笑)。

星野 それしても、まさかこんな豪華な声優さんに演じてもらえるなんて思ってもみませんでした(笑)。スタッフのみなさんだけでなくキャストのみなさんの力もあって、かなり面白い作品になると思います。

宮松 頑張ります(笑)。

●アニメで作品の新しい面が見つけられるかも? リアルタイムで一緒に楽しみましょう!

———改めて、今回のアニメ化についてどう受け止めているか伺えますか。

星野 プロットや脚本、もちろんキャラクターの絵に関しても、原作を凄く尊重してくださっているなと感じました。私もいちアニメファンなのでまずは嬉しい、ありがたいという思いがあり、その気持ちをどう表していいのか分からないというところがあって、返信としてどんどん絵を描いていたら、担当編集さんに渋い顔をされるということもありました(笑)。
今回、アニメが作られていく過程を拝見できてただただ楽しかったです。そして、アニメスタッフのみなさんから良いものを作ろうという熱意を凄く感じていたので、全体的にはアニメスタッフさんたちの選択を尊重する形で私ができることをしたという感じです。

———星野先生はアフレコも見学されていると伺っています。現時点での期待感は?

星野 自分の作品という思い入れを抜きにして、本当に面白い作品になっていると思います……ではなく、面白いです。単に「動いている」面白さだけではなく、『ノケモノたちの夜』の新しい面が見つけられる作品になっていると思います。
じつは、アフレコ現場を見学させていただいた時に、原作者とは思えない感想が素でぽろっと出たんです。「おもしろいですね」って(笑)。このスタッフさんたちに託して本当に良かったなと思います。
今のタイミングで原作者としてやれることは何もありません。ただただ完成を楽しみに待つ段階です。
後は一視聴者として、ファンのみなさんと一緒にリアルタイムで観られるのを楽しみにしています。

(C)星野 真・小学館/「ノケモノたちの夜」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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