• 『ノケモノたちの夜』星野先生とアニメ制作の裏側を探る対談企画スタート!
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2022.10.28

『ノケモノたちの夜』星野先生とアニメ制作の裏側を探る対談企画スタート!

(C)星野 真・小学館/「ノケモノたちの夜」製作委員会

2023年1月放送予定のTVアニメ『ノケモノたちの夜』(原作:星野真)。この度公式サイトにて、原作者である星野真先生と制作スタッフやオープニング、エンディングのアーティストとの対談記事連載『アニメモノの夜~星野真先生と行くアニメ裏側探訪~』がスタートする。

『ノケモノたちの夜』は19世紀末の大英帝国を舞台に、不死の悪魔と不幸な少女が居場所を求め彷徨う常夜奇譚(ダークナイトストーリー)。少年サンデーコミックスより全8巻が好評発売中だ。

『アニメモノの夜~星野真先生と行くアニメ裏側探訪~』第1弾は、葦プロダクションのアニメーションプロデューサー・宮松雄大さんとの対談を掲載。公式サイトで公開されている対談記事より、以下、抜粋して紹介する。

クリエーターたちがどんな想いをもってこの作品と向き合い、作品を生み出していったのかを星野真先生とともに探っていく連載をぜひチェックしてほしい。

◆『アニメモノたちの夜~星野真先生と行くアニメ裏側探訪~』星野真(原作)✕ 宮松雄大(葦プロダクション・プロデューサー)

『ノケモノたちの夜』原作者の星野真先生と一緒にアニメ制作の裏側を探るインタビュー企画。その第1弾のターゲットは企画書を書いた若手プロデューサー! アニメ企画が立ち上げられた時のお話から伺います。

●アニメで描きたいと思った作品の魅力その魅力を生んでいるものとは?

———この作品をアニメ化したいと思った理由を教えてください。

宮松 前提として、私がこの作品の大ファンだということがあります。ブラックベル家編、ロンドン編と、特に激しいアクションが多くなっていくにつれてどんどん引き込まれていきました。
ただ、企画書を書く時に「自分はなぜこの作品が好きなんだろう」と考えたんですが、バトルだけでなく会話劇というか……戦いの相手もしっかり深堀りして、バトルの下地になる部分、キャラクター同士の関係性まで深く描いている作品だというところに惹かれたのかなと思いました。

———星野先生は今作をどの部分から作られたのでしょうか?

星野 まずはキャラクターです。実は一番初めに出来あがったキャラクターはスノウでした。彼のちょっとヤンキーな悪魔祓い師という設定が出来たので、そこでお話を作っていこうかなと思ったんです。ですが、それでは普通のバトル漫画になってしまいそうだなと考え、彼をちょっと脇に置いたら面白く動くなるんじゃないかなと試行錯誤して生まれたのがマルバスとウィステリアなんです。ネームを描いているうちに思いのほか彼らが動いてくれて……。目が見えない少女とその横にいる最強の悪魔というかなり凸凹なバディですが、彼らを描いていると勝手に生き生きと動いてくれるというところが良くて。最初はそこからになりますね。

———アニメで是非動かしたかったキャラクターはありますか?

宮松 主役であるマルバスとウィステリアですね。個人的には目の見えなくなった戦えない少女が主人公という部分に面白さを感じました。ウィステリアの芯の強さはもしかしたら作品中で一番じゃないでしょうか。

星野 そうですね(笑)。

宮松 その強さも魅力ですよね。2人は契約者でありバディですが、既存の友人とか男女の恋愛といった関係性とはまた違いますよね?

星野 じつは私の中で、この2人の関係性に名前をつけるのはやめようというのがありました。受け取り方によっては親子のように見えるかもしれないし、兄と妹かもしれない、恋愛をしているカップルかもしれない。でも、どれにも見えるようで見えない「マルバスとウィステリア」でしかない関係性にしたかったんです。互いに気の置けない相手であり、2人が共に素でいられる状態である「マルバスとウィステリア」という関係性のまま物語が動いている感じです。

———そこが今作独自の雰囲気を作っているんですね。

星野 とはいっても、2人の関係性は読者のみなさんがそれぞれに感じたままが正解でいいと思っています。ジャンルにしても、自分で何かだと決めて漫画を描いているわけではなく、いうなれば「ノケモノたちの夜」というジャンルみたいな感じですね。

(C)星野 真・小学館/「ノケモノたちの夜」製作委員会

アニメージュプラス編集部

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